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南北連絡事務所開所式に企業関係者を招待 経済協力に布石か 文氏は空路訪朝、金氏との対面場面を生中継へ

9/14(金) 20:41配信

産経新聞

 【ソウル=桜井紀雄】韓国と北朝鮮が開設で合意していた南北共同連絡事務所の開所式が14日、北朝鮮・開城(ケソン)で行われた。南北双方の職員が常駐し、南北の意思疎通の窓口役を果たすほか、18~20日に平壌で開かれる文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の3回目の首脳会談を目前に、“融和”を演出する拠点としての側面も強い。

 韓国大統領府は14日、首脳会談での文氏と金氏の対面場面など主要行事を生中継することで南北が合意したと発表した。韓国から16日に先発隊が陸路で訪朝し、文氏と政府代表団は18日、直行の空路で平壌入りする予定。14日に板門店(パンムンジョム)で開いた南北高官による実務協議で決定した。

 連絡事務所の開所式には、中断中の南北経済協力事業で開城工業団地に進出していた韓国企業の代表も招待された。2016年2月に工団の稼働が全面中断されてから企業関係者が開城に入るのは初めて。韓国統一省は「工団再開とは無関係だ」とするが、経済協力事業の再開に向けた文政権の意欲の表れとの見方もある。

 趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相は開所式で「南北が共につくった平和の象徴だ」と強調。北朝鮮・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)員長らが出席した式典後、所長を兼務する統一省の千海成(チョン・ヘソン)次官と祖国平和統一委員会の田鍾秀(チョン・ジョンス)副委員長が最初の会議を開いた。

 連絡事務所は工団内の施設を活用。双方の所長が週1回会議を持つほか、夜間や週末も当直を置き、24時間の連絡体制を維持する。

最終更新:9/14(金) 20:41
産経新聞