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「雑穀」市場規模 500億円に拡大 -もち麦ブームが市場をけん引-

9/14(金) 12:10配信

健康産業新聞

「もち麦」「グラノーラ」が市場底上げ

栄養価の高さやスーパーフードとしての認知度アップにより、ますます注目される雑穀。健康志向の高まりから食生活を見直す一般消費者が増えたことで雑穀の需要が拡大している。

各種メディアでも大麦の機能性がクローズアップされており、近年では「もち麦」(もち性の大麦)がブレイク。テレビ・雑誌等のメディアへの露出も増加し、新製品の上市も活発化。市場での流通量も拡大し、再びもち麦が活況を呈している。

日本雑穀協会の調べによると、雑穀の市場規模は約500億円。「以前は約300億円規模と言われた市場が、この数年で飛躍的な成長を遂げている」としており、その要因について「もち麦の爆発的ブームによる市場の拡大」と分析している。

また、雑穀関連の加工食品で特に顕著な伸びを見せているのがグラノーラ市場だ。「おいしい、手軽、健康」というキーワードから、健康を意識する女性層や忙しい主婦層を中心に、朝食市場で一気に需要が拡大している。日本スナック・シリアルフーズ協会が発表した平成29年のグラノーラ市場規模は393億円で、ここ10年ほどで約10倍に拡大した(平成19年度は39億円)。グラノーラ市場は今後も堅調に伸びると予想され、雑穀メーカー各社では原料の採用が進んでいることから、さらなる市場の拡大に期待を寄せている。

キヌア、アマランサス、大麦が躍進

雑穀市場では、近年のスーパーフードブームも追い風となり、雑穀の中でも、キヌア、アマランサスが躍進。日本ではなじみのなかった穀物まで、ここ数年で消費者の認知度・注目度が高まっている。

キヌアは、精白米と比べてタンパク質、脂質、食物繊維、ミネラル類が豊富なほか、アミノ酸スコアも高いため、アメリカ航空宇宙局(NASA)では宇宙食候補とし「21世紀の主要食」と認定している。一方、アマランサスもキヌアに匹敵するほど栄養価が高く、“スーパーグレイン”とも形容され、海外セレブの間でヘルシーフードとして注目されたことで、日本でも瞬く間に浸透した。パッケージサラダの製造・販売を行うサラダクラブでは、ペルー産のキヌアをサラダ用のトッピング商品として販売。普段の食生活に身近な商品として確実に広がりをみせている。

国産拡大へ、新たな品種も

これまで外国産が主力だった雑穀は、市場拡大を背景に国内産地でも栽培を増やす動きがみられはじめた。栃木県では2月、食用大麦として開発した新品種「もち絹香」を登録出願した。一大産地である北海道を筆頭に各自治体などで品種改良が進んでおり、雑穀市場は今後も拡大していくものとみられる。

最終更新:9/14(金) 12:10
健康産業新聞