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熊谷6人殺害事件 遺族が県に損害賠償求め提訴

9/14(金) 20:10配信

テレ玉

熊谷市で、小学生を含む男女6人が相次いで殺害された事件で、県警が、不審者の情報を周辺住民に提供しなかったために妻と娘2人が犠牲になったとして、遺族の男性が、県を相手取り、損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こしました。提訴した男性は「警察は亡くなった6人に対して謝罪すべきだ」と訴えました。

事件は、2015年9月13日、ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告が、任意同行された熊谷警察署から逃走し、翌14日から16日にかけて金品を奪う目的で住宅3軒に侵入し、小学生を含む男女6人を包丁で刺すなどして殺害したものです。事件をめぐってはことし3月、1審のさいたま地裁が死刑判決を言い渡し、ナカダ被告が判決の内容を不服として東京高裁に控訴しています。

訴状によりますと、被告が警察署から逃走したことや、翌14日に強盗殺人事件が発生し、被告が参考人として全国の警察に手配されたことなどを、警察が防災無線やパトカーでのアナウンスにより周知する法的義務があったとしています。そのうえで、周辺住民に情報が周知されていれば、家族が被害に遭わなかった可能性が高いとして、県に対し、およそ6400万円の損害賠償を求めています。

提訴後の記者会見で遺族の男性は、「事件後に、県警の捜査員に、なぜ周知ができなかったのか聞いたら『捜査に夢中で忘れていた』と言われた。事実を知りたいという思いで3年間過ごしてきて、自分の中で気持ちの整理を付けるためにも、裁判で事実を知り、県警に謝罪をしてほしい」と述べました。一方、県警は「訴状を受け取っていないのでコメントは控える」としています。

最終更新:9/14(金) 20:10
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