ここから本文です

iPhone、新機種発表にがっかり?でも逃れられない「呪縛」とは…

9/14(金) 7:13配信

読売新聞(ヨミウリオンライン)

 日本のスマートフォンの半数を超えるシェア(市場占有率)を握る米アップルの「iPhone」の新型が12日(日本時間13日未明)に発表された。しかし、上位機種の価格は10万円を超え、手が届きにくいと感じる人も多いようだ。一方、米グーグルのスマホ向けOS(基本ソフト)・アンドロイドを搭載した端末には、高性能で安価なものも増えており、iPhoneからアンドロイド端末への乗り換えを検討する人もいるが、「iPhoneは一度使い始めるとなかなかやめられない」との評も聞く。この「呪縛」の正体は? ITジャーナリストの高橋暁子さんに解説してもらった。

iPhoneの季節到来、だけど……

 今年も新しいiPhoneが発表された。

 新型機は3種類。有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルを搭載した「iPhone XS Max(テンエス マックス)」は、iPhoneとしては最大となる6.5インチの画面を持つほか、従来の機種よりプロセッサの処理能力やカメラの機能などを強化。電池も長持ちするという。新型機の発表を見て、買い替えるかどうか悩み始めた、という人もいるかもしれない。

 一方で、今回の新型機は画面の大きいサイズが用意された以外に「大きな進化」は見られず、がっかりした人もいるかもしれない。これを機に「もうそろそろ、iPhoneの利用をやめようか」と”決別”を考える人もいるのではないか。価格の高さもデメリットに映るだろう。

 昨年発売されたiPhoneの上位機種「iPhone X(テン)」は、顔認証機能や高性能カメラ、高精細の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルなど高機能をウリにしていたが、価格は10万円超。他のキャリアからの乗り換えの際の割り引きプログラムなどを使っても5万円以上。発売当初は「さすがに手が出ない」という声が少なくなかった。それなのに、今回発表された上位機種「XS Max」「XS」は、画面と記憶容量が小さいもので11万円超、いずれも大きいものはなんと16万円を超える。

 特に、スマホを手放せない若い世代にとっては、「手を出しにくい」存在になってしまった。画面が割れて使いづらそうな旧タイプのiPhoneを、根気強く使い続けている若者もいる。一方、アンドロイド端末なら2~3万円台から10万円前後までと価格帯は幅広く、それぞれの使い方や好みで選ぶことができる。

 アンドロイド端末の性能向上も顕著だ。今や性能や使い勝手の面でiPhoneと遜色なく、価格も手ごろなものが増えている。スマホを買っても「(SNSの)Instagram(インスタグラム)やLINE、ミュージックプレーヤーなど限られたアプリしか使わない」という人なら、格安スマホでも不自由はしないだろう。

 iPhoneはアンドロイド端末と違って、SDカードなど外部のストレージ(記憶媒体)を端末に差して、記憶容量を増やすことができない。動画をたくさん撮影する人などは不満に感じているかもしれない。さらに、2016年の「iPhone7」発売を機に、汎用性が高いイヤホンジャックが廃止されたことを不便と感じる人もいる。

1/4ページ