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セーリングW杯開会式の「イルカショー」に海外から批判殺到の背景

9/14(金) 13:59配信

FNN PRIME

水族館でおなじみのイルカショー。それが今、世界で思わぬ騒動になっている。

問題となったのは、日本で開催中のセーリングW杯の開会式で行われたイルカショーだった。

【画像】海外で批判…水族館のイルカショー

開会式のイルカショーに批判

風を受けてヨットの速さを競うセーリングのW杯開会式の場に選ばれたのは、競技会場から近く、500人が入れる神奈川県の新江ノ島水族館。

世界から集まった選手たちも笑顔を浮かべ、なごやかなムードで式は始まった。
そして、客席から手拍子が起こる中、始まったイルカショー。音楽と共に、イルカたちがジャンプし、飼育員も手を叩いて盛り上げていた。
2頭のイルカがジャンプする場面では、会場から拍手と歓声が沸き起こっていた。しかし…

銀メダリスト「ショックでした」

その場にいたロンドンオリンピック銀メダリスト、イギリスのルーク・ペイシェンス選手の感想は…
「何の心の準備もできず…ショックでした」
「(イルカショーを)見せられても、どうしたらいいかわからない。我々は環境に優しいスポーツ、セーリング選手のはずなのに…」
ショーの写真と共に、泣き顔マークをツイッターに投稿。イルカショーにショックを受けたというのだ。

さらに、大会を統括する国際セーリング連盟が「詳細を知らせてもらえなかったのは遺憾」と日本の姿勢に失望を表明すると、「海の哺乳類を虐待」など海外メディアもこの問題を報道した。

イルカショーに否定的な外国人が多数…

イルカショーをめぐる批判について日本人に聞くと「批判する理由がわからない」という意見が多かったが、外国人に聞いてみると…

ギリシャ人「海の動物は海にいるべき。だからイルカショーは好きじゃないわ」
ドイツ人「良いとは思えない。僕は楽しめない」
メキシコ人「イルカが幸せであるかどうかが大事だと思う。僕は、日本はイルカにとって十分なスペースがないと思った」
イギリス人「僕は、動物は自然な環境で見たいんだ。動物にもっと空間を与えるようにした方がいいと思う」

専門家「世界的な今の傾向」

一体なぜ、日本のイルカショーがここまで非難されるのだろうか?

海洋ジャーナリスト 永田雅一さんは「イルカの知能が高いということもあります。それからアメリカが最初に捕鯨反対を踏み切って、それが世界中に広まってですね、イルカやクジラを捕ってはいけない。なおかつイルカのショーはダメだという風になってきたんですよ。世界的な今の傾向ですね。」と語った。

日本では60年以上の歴史があるというイルカショー。
改めて、開会式の映像を見ても、水しぶきを飛ばしたり、エサをもらう様子は飼育員になついているように見える。

また、イルカショーについて否定的な国ばかりではなかった。
フランス人「僕はイルカショー好きだよ。以前見て、とても良かった!」
スペイン人「子供にすごく人気だよ」

ただ、今回の非難拡大の裏には、ある“お国事情”が絡んでいるとの指摘がある。
海洋ジャーナリスト 永田雅一さんは、「今回ツイッターでつぶやいたのはイギリスの選手ですよね。イギリスは特に水族館でイルカは飼わないって言っているんですよ」と語る。
イギリスでは、25年前から 水族館でのイルカの飼育をやめていて飼育禁止の流れは世界に広まっているという。
日本のセーリング連盟・河野会長は 「イルカの扱いについては国によっても考え方が違う。繊細な問題だと認識すべきだった」と謝罪している。
(「めざましテレビ」9月14日放送分より)

めざましテレビ

最終更新:9/14(金) 13:59
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