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地震、台風の影響深刻 ブロッコリー打撃断水で土流せず… 「復旧早く」 北海道・JAとまこまい広域

9/14(金) 14:50配信

日本農業新聞

 北海道地震で大きな被害を受けたJAとまこまい広域で、収穫最盛期を迎えたブロッコリーの被害が深刻だ。地震前日の台風21号による強風で、花蕾(からい)に細かい土が入ったが、地震による断水で洗い流す水が確保できず、やむなく廃棄する数が増加。廃棄を少しでも減らそうとJAは選果を急ぐが、対策にも限界があり、断水の早急な復旧が求められている。

 同JA管内の厚真町で約1ヘクタール栽培する中島豊治さん(57)は12日、JAの選果施設に持ち込んだが表情は晴れない。年間10回収穫し、この時期、3000本を収穫する予定が、出荷できたのはわずか30本だった。

 中島さんは「長雨による生育不良や病害などもあり、今年は散々だ」と肩を落とす。被害は産地全体に発生している。

 選果施設は11日に受け入れを再開した。JAは当初、被害が小さいブロッコリーは、選果施設で洗い流そうと考えていたが、地震で断水が続き、水の確保も難しく洗い流すことができなくなった。さらに、鮮度保持に必要な氷も十分な量を確保できず、JAは毎日、水を入れたタンクを他地域から運んでしのぐ。廃棄を減らすため、商品にならない部分を切って出荷する作業を続けている。例年はA品が9割以上を占めるが、今年は1割に満たない見通し。

 JAブロッコリー部会は、21戸が28・5ヘクタールで年間約170トンを出荷。JAは「一刻も早く断水を解消してほしい。市場から求める声が大きい。平常通りに選果できるように、全力で取り組みたい」(販売部)とする。

最終更新:9/14(金) 14:50
日本農業新聞