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一山本が燃え尽きてない若者へ勇気

9/14(金) 10:00配信

日刊スポーツ

2年前の制度改革が、将来の関取を発掘しつつある。西幕下5枚目の一山本(24=二所ノ関)が、初土俵から11場所目にして十両昇進を目前にしている。

中大時代に全国学生選手権16強など実績を残し、卒業後は地元北海道の福島町役場に就職。半年後、転機が訪れた。一定の実績がある経験者を対象に、新弟子検査の年齢制限が23歳未満から25歳未満へ緩和された。当時23歳で「俺に流れがきたな」。同年秋の国体で喫した初戦敗退が、相撲への情熱を再び燃やした。公務員を辞して二所ノ関部屋に入門。翌年1月の新弟子検査に合格し、年齢制限緩和第1号の力士となった。

十両昇進を果たせば、この制度を利用して入門した力士では初めての関取になる。大学で相撲に区切りをつけながら、気持ちを捨てきれない若者に勇気を与えられる。「そういう存在になれればいいですね」。

北海道地震から1週間。実家や知人は無事だが、道内ではいまだ余震が続き、1500人以上が避難生活を余儀なくされる。今場所は0勝2敗と苦戦しているが、残りの取組次第では十両昇進もあり得る。故郷を勇気づけるためにも「いい報告をしたい」と活躍を誓った。【佐藤礼征】

最終更新:9/15(土) 23:59
日刊スポーツ