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稀勢の里あぁ~一敗進撃止まった 国技館ため息…平幕の千代大龍に見せ場なく

9/15(土) 5:01配信

デイリースポーツ

 「大相撲秋場所・6日目」(14日、両国国技館)

 左大胸筋負傷などで8場所連続休場から進退を懸ける横綱稀勢の里が平幕千代大龍に押し出され、初日からの連勝が5で止まった。速い攻めについていけず、痛恨の1敗で13個目の金星配給となった。鶴竜は玉鷲を突き出し、白鵬は軍配差し違えで正代を寄り倒して2横綱は6連勝。大関とりの関脇御嶽海は大関豪栄道に寄り切られて初黒星を喫した。大関高安、平幕北勝富士を加えた4人が全勝で並ぶ。

 復活ロードを快進撃していた稀勢の里がついに止まった。立ち合い、当たって押して出たが、体重191キロ、当たりの強い千代大龍を意識し過ぎたか。上体が起き、いなされて前のめり。おっつけられて横向きになると、なすすべなく土俵外に吹っ飛ばされた。

 連日、悲鳴から大歓声の逆転劇で沸かせてきたが、館内はため息に包まれた。進退を懸ける場所で、平幕相手に痛恨の初黒星。出場5場所連続となる計13個目の金星を配給した。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「当たってくるのは分かっているけど、押されると慌てちゃう。一歩下がっちゃう」と圧力負けを指摘。一方で「踏み込んでいる。押されても残っている。立ち合い、頭から当たっているし悪くはない」と、攻めの姿勢は認めた。

 再起へのカギを握る序盤は5連勝と最高の結果。横綱審議委員会からも「一番心配だったことはクリアした」と高評価を受けた。

 中盤以降はスタミナ面との勝負にもなる。3日目は33秒6、4日目は58秒8の大相撲。8場所連続休場明けの心身にとって疲弊は計りしれない。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「体は動いている。攻めている。そういう(引きずる)相撲じゃない。まだ6日目。これからの方が大事。修正できる」と、弟子への信頼に揺るぎはない。

 稀勢の里は「また、あしたはあしたでやっていきたい」と、短い言葉に決意を込めた。支度部屋で囲み取材の後、浴衣を着ながら踏み込み、左でまわしを取る動作を確認。どん欲な姿勢、勝ちへの執念がある限り、崩れはしない。

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