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銭座防空壕群 説明板検討へ 長崎市の姿勢、一定軟化

9/15(土) 11:02配信

長崎新聞

 定例長崎市議会は14日、各常任委員会で審査を続けた。教育厚生委員会で市は、九州新幹線長崎ルート建設現場で確認された15カ所の防空壕(ごう)群を含む銭座地区全体の防空壕に関して説明板の設置を検討すると明らかにした。これまで保存はせず説明板も設置しない方針だったが、銭座地区全体の防空壕に関する原爆の記録が残っている点も踏まえ、一定軟化させた。
 防空壕群に関する市民団体の陳情が審査された際、市側は説明板設置について「地元住民や陳情人とも話をして協力できるものは協力したい」とし「どういった形にするか検討する」とした。15カ所の防空壕群単体のものでなく、銭座地区全体の防空壕とそこに避難した外国人捕虜の関係性を紹介するなどの説明板を想定し、設置場所や設置主体は今後検討するという。
 傍聴した市民団体の中村住代共同代表(71)は「一定の前進となったが、保存活動を続ける」と語った。
 防空壕群の保存を巡っては、市が現場を確認した今年2月以降に市民団体らが2度陳情。市は長崎原爆被害の痕跡がないなどの理由から、保存や説明板設置をしない方針を示していた。15カ所のうち現在までに9カ所が撤去されている。

最終更新:9/15(土) 11:03
長崎新聞