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滝沢秀明 ジャニー社長「後継」指名までの“波乱の舞台裏”

9/15(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 芸能界はジャニーズ事務所の話題で騒然である。

 活動を休止していた「タッキー&翼」が今月10日付で解散していたことを各スポーツ紙が報じたのは13日のこと。メンバーの滝沢秀明(36)と今井翼(36)は、連名の直筆サイン入り文書で解散を発表。あわせて、解散後、滝沢は年内いっぱいで芸能活動から引退。ジャニー喜多川社長(86)のタレントを育成・プロデュースしていくという意思を継ぎ、ジャニーズJrの育成や舞台、コンサート等のエンターテインメントをプロデュースする仕事に専念するという。

 一方、今井は今年3月にメニエール病が再発。近くジャニーズ事務所を退所し療養に専念するという。

「もともとジャニー社長にソロデビューを勧められた滝沢ですが、『翼と一緒なら』とタッキー&翼を結成。しかし、たもとを分かつことになった。今井は今後、ジャニーズを退所してソロに転身。ダンスではかなりの評価を受けているので、体調が戻ればプロデューサーとなった滝沢がスポット的にオファーすることはあるかもしれません」(スポーツ紙芸能担当記者)

「ジャニーズJrたちの育成で、お手伝いしたい」

 ジャニー喜多川社長は滝沢からそう言われたと事務所のサイトで明かし、こう続けた。

「私は驚きと共に嬉しくて涙がこぼれそうでした」

 滝沢は年内でタレント活動から身を引き、今後はジャニー氏の後継者、幹部として、タレントの育成やプロデュース業に専念する。

「これは前々から、予想されたことでした」とジャニーズ担当記者が言う。

「ジャニーズをヤクザ組織になぞらえると、東山紀之が若頭、オジキが近藤真彦、滝沢は堂本光一らと並んで次世代を担う若頭補佐というポジションでした。今回はそんな滝沢が先輩たちを差し置いて手を挙げた印象かも知れませんけれど、実際は少し違います。近藤は悪い言い方をすると自分勝手な甘えん坊ですし、東山はマイペースで、自分が全てというタイプ。舞台などでは集合時間の1時間前には来て、腹筋500回を当然のようにやっていたりするし、役員として、背中で後輩を引っ張っているつもりかも知れませんけれど、後輩たちの面倒見、プロデュース能力、人柄も人望も、滝沢にはとても及ばない。それは関係者なら誰もが認めていると思いますよ。滝沢には『芸能部長』との異名も内部ではあります」

■メリー副社長とその愛娘ジュリー副社長の反発は

 どちらかというと自分が売れることを最優先に考え、周りをライバル視するタレントが多い中、滝沢は後輩たちの面倒をよく見て、相談にも乗り、舞台でコーナーをつくったりと、育成にも取り組んできた。ジャニーズに近いプロデューサーが振り返る。

「幼少時代から共演した山下智久の魅力をジャニー社長に伝え、スカウトするよう推薦したといったエピソードがタッキーにはいくつもあります。彼によって、児童劇団からジャニーズ入りした山下はタッキーを恩人と思って感謝しています。恩人といえば、母子家庭で苦労した少年時代から自分を育ててくれたジャニー社長はタッキーにとって、恩人というか、父親に近い存在なんです。プロデュースや演出のイロハまでジャニー社長について学んできたし、ジャニー社長が滝沢がいてよかったと喜ぶのはよくわかります」

 もっとも、ジャニー社長の後継といっても、滝沢が担うのは舞台のキャスティングや演出、プロデュースのこと。要は裏方業務だ。ジャニー氏は滝沢を将来的に社長に据えたいと考えているようだが、これにメリー副社長とその愛娘ジュリー副社長が猛反発していると、週刊誌などでは報じられている。前出の担当記者が続ける。

「もともとジャニーズは副社長である藤島ジュリー景子派とSMAP元チーフマネジャー飯島三智派の2大勢力がありました。ですが、元チーフマネジャーがSMAP解散騒動で退社して以降は、ジュリー派が事務所の全権を掌握。次期社長はジュリーさんで間違いありません。滝沢はあくまで裏方部門のトップへの抜擢であり、ジャニーさん個人の後継指名。滝沢率いる舞台および育成部門が、ジュリー体制のなかでどう噛み合っていくのか注目です」

 姉のメリー喜多川副社長(91)とのコンビで、一代にして日本の芸能界を牛耳るほどの事務所をつくりあげたジャニー喜多川社長。しかしながら、得てして、組織における若手の抜擢人事は波紋を呼び、追い越された者たちはやっかみや不満を抱えるもの。一説には年商1000億円ともいわれ、「帝国」とも形容されるジャニーズ事務所。このまま跡目争いがすんなり落ち着くとは思えないが。