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【私のイチ押し】小田原城天守閣・諏訪間順館長 クワガタ採集 五感を研ぎ澄ませてキック

9/16(日) 7:55配信

産経新聞

 「黒く光る石と黒く動く虫」というタイトルのブログをやっています。石は黒曜石(黒耀石)、虫はクワガタ。どちらも黒く光り輝いて、きれいで、かっこいいんです。10歳のころに考古学に興味をもち、大学では旧石器時代を研究し、仕事にもつながりました。でも、クワガタ採集は3歳で始めましたから、もっと長いです。ハンドルネームも「ジュンクワ」と付けました。

 同好の士が集まる「神奈川産クワガタムシ調査委員会」というネット掲示板では、委員長に祭り上げられました。足柄平野のどこにどれくらいクヌギの木があって、どの標高にどんな種類のクワガタがいるのか。考古学の方法を応用して調べたのは面白かったですね。一時期は毎晩、仕事が終わって10時から夜中の1時ぐらいまで虫捕りしていました。遠征も毎年、何度か。伊豆や山梨、ヒメオオクワガタのいる南会津…。黒曜石は矢じりの材料ですが、産出地はクワガタの捕れる場所と一緒です。例えば伊豆の柏峠はミヤマクワガタの採集ポイントでもあります。方法はキック採集。ねらったクヌギを蹴る瞬間、五感を研ぎ澄ませ、落ちてきたどのクワガタを拾うか。集中力です。

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 【メモ】昭和35年生まれの58歳。藤沢市出身。立正大学文学部史学科卒。57年から小田原市教育委員会文化財保護課に勤務。平成21年、東京都立大学で博士号(史学)取得。同市経済部副部長。明治大学黒耀石研究センター員。「天守閣は2年前に耐震工事を終えてリニューアル。全国で7番、東日本では1番の大きさです。歴史に興味がない人でも取っ掛かりになるような工夫をしています」

最終更新:9/16(日) 7:55
産経新聞