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伊藤達哉、ドイツ名門クラブがひと目ぼれしたドリブル

9/15(土) 16:56配信

夕刊フジ

 【森保Jの新星】伊藤達哉(21)

 森保一監督(50)が初陣を飾った11日のキリンチャレンジ杯・コスタリカ戦では、攻撃陣でただ一人出場機会がなかった。東京五輪世代の21歳、MF伊藤達哉(ドイツ・ハンブルガーSV)は悔しさを成長への糧に変え、カミソリのように鋭いドリブルをさらに磨き上げ、10月以降のA代表デビューを狙う。

 反省と今後への教訓を手土産に、伊藤はドイツへ戻っていった。

 「最後の方でやっといい感じになってきましたけど、長旅による移動のせいなのか、体が重いと感じるときがあって…」

 海外組の宿命である時差ぼけ対策などの難しさを痛感した9日間。その間に北海道胆振東部地震が発生し、7日のチリ戦が中止になったことも影響して出場機会を得られなかった。しかし、ドイツで積み重ねてきた自信が揺らぐことはない。

 「自分が普段プレーしている場所は、プレーの強度も高く、世界でもレベルの高いリーグだと思っています。そこでやれていたことが、ここでできないとは思いません」

 新生日本代表に招集された23人でただ一人、Jクラブのトップチームでプレーした経験がない。国際移籍可能な18歳になった直後の2015年7月、柏レイソルU-18から古豪ハンブルガーSVへ移籍。きっかけは前年4月にUAEで開催された国際大会だった。

 163センチ、59キロの小さな体から繰り出される、切れ味鋭いドリブルに、実際に対戦したハンブルガー側が一目ぼれ。U-19チームから順調にステップアップし、昨年9月にトップチームでデビュー。シーズン終盤には主軸に定着した。

 伊藤の主戦場は東京五輪世代のU-21代表。しかし、年代別代表には海外組を招集できない。ならば、森保監督が指揮を兼任するA代表に呼び寄せイズムを注入する。兼任だからこそ描ける構想の下での抜擢に加え、実力もA代表にふさわしいと期待される伊藤には、10月以降にチャンスが巡ってくるはずだ。

 「終始ウズウズしていたというか、自分が出ていたら、というシーンも何回かあった。違いを見せつける自信もあったので、なおさら残念」

 コスタリカ戦で募らせた悔しさをテコに、ドイツでの4年目に挑む。(スポーツジャーナリスト・藤江直人)

最終更新:9/15(土) 16:56
夕刊フジ