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7500メートルの深海で新種の魚3種発見、南米西岸沖のアタカマ海溝

9/15(土) 15:40配信

AFP=時事

【AFP=時事】南米西岸沖のアタカマ海溝(Atacama Trench)の水深7500メートルの深海で、クサウオ科とみられる新種の魚3種が発見された。3種とも半透明でうろこを持たず、地球上のほとんどの生物が即死すると思われる極限の環境に完全に適応している。

【関連写真】アタカマ海溝で発見された新種の骨の構造図

 国際研究チームは最新の水中カメラで調査を行った。生物の生息に適さない環境にこれらの魚が多数いたことに驚いたという。

 英ニューカッスル大学(Newcastle University)のアラン・ジェイミーソン(Alan Jamieson)上級講師(海洋生態学)は14日、「これらの新種はあらゆる魚にとって極限といえる環境にいた。これほどの深さでは1、2匹でも見られれば幸運だろうと思っていたが、実際にはたくさんいた」とAFPに語った。

 新種はそれぞれ、ピンク、ブルー、パープルのアタカマスネイルフィッシュと仮に名付けられた。体長は20~25センチで半透明、うろこはない。水温は2度を上回ることはほとんどなく、永遠に闇に閉ざされるとされる水深7000メートルを超える深海に特異的に適応したとみられている。

 このような深海では水圧も非常に高くなるため、大型生物は自分自身の質量のために水圧で潰されてしまう。ジェイミーソン氏はこの水圧について、「人の小指に800キロの重りを載せるのに相当する」と説明している。

 ジェイミーソン氏は、「アタカマ海溝はアンデス(Andes)山脈とほぼ同じ大きさだ。カメラを沈めてわずか数日で新種が3種も見つかったことからすると、未知の生物は珍しいものではなく、単に私たちの手が届かないところにいるだけなのだろう」と話し、今回の発見が、地球上のほとんど調査が行われていない場所で新種の発見に取り組む研究者を勇気づけることに期待を寄せた。

 アタカマ海溝は南米西岸沖の東太平洋に位置し、全長は約6000キロ、最深部の深度は約8000メートル。【翻訳編集】 AFPBB News

最終更新:9/16(日) 5:30
AFP=時事