ここから本文です

札幌五輪招致2030年に変更の影響 沙羅や葛西のモチベーションは

9/15(土) 16:45配信

東スポWeb

 2026年の招致を目指していた札幌冬季五輪について、30年招致への変更が波紋を呼んでいる。札幌市や日本オリンピック委員会(JOC)によれば冬季五輪が3大会連続アジア開催となることや、北海道胆振東部地震の影響も考慮したという。

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(21=クラレ)は14日、ANA「乗ると元気になるヒコーキ」プロジェクトの会見で「残念なことではある」と口にしつつ、変わらぬ意欲をのぞかせた。33歳で迎えることになるが「地元に五輪が来ることを楽しみにしていた。30年に向けて女子ジャンプをたくさんの人に広めていければいい」と競技以外のPR役にも尽力する構えだ。

 ただ、ベテラン勢にとって「4年延期」は死活問題になりかねない。ジャンプ男子の“レジェンド”葛西紀明(46=土屋ホーム)は26年札幌五輪を通算10回目の五輪出場と位置付け「キリのいいところ」と集大成を示唆していた。30年になるなら区切りはあいまいになり、年齢も57歳になる。今後のキャリア設計への影響も必至だ。

 札幌スキー連盟幹部は招致が混乱した最大の理由を、市側の準備不足にあったと指摘する。「今の予算は既存の施設を利用する前提。改修なら何百億ってカネがかかる。みんな『こんなはずない!』と思っている」と内情を明かし、招致熱が高まらないのも当然と受け止めた。大倉山ジャンプ競技場だけでもラージヒル、ノーマルヒル、クロスカントリーのコースを合わせた一体型施設への改修が不可欠で、莫大な予算が必要になるという。

 招致はやり直せるとはいえ、地元の支持を得られなければ30年も危うい。

最終更新:9/15(土) 19:37
東スポWeb