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<バドミントン>桃田と奥原が決勝進出 ジャパンOP

9/15(土) 20:21配信

毎日新聞

 バドミントンのジャパンオープン第5日は15日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で各種目の準決勝が行われた。男子シングルスでは、今夏の世界選手権優勝の桃田賢斗(NTT東日本)が、世界ランキング1位のビクトル・アクセルセン(デンマーク)にストレート勝ちした。

 女子シングルスは、奥原希望(日本ユニシス)が大堀彩(トナミ運輸)との日本勢対決を制した。女子ダブルスでは世界ランキング1位の福島由紀、広田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)が初の決勝進出を果たした。

 ◇桃田、世界ランキング1位に粘り勝ち

 バドミントン界の新時代を引っ張る24歳同士の意地のぶつかり合いを桃田が制した。世界ランキング1位で昨年の世界選手権王者のアクセルセンに粘り勝ちし、「最後は技術でなく、気持ちの勝負だった。強い気持ちで戦った」と胸を張った。

 194センチと長身のアクセルセンの角度のあるショットを封じるため、175センチの桃田はコート奥に高い軌道の球を返し続ける持久戦を展開した。第1ゲーム、13-17とされたが、長いラリーに消耗して動きの悪くなった相手に対し、「そこでもう一回(動きの)スピードを上げた。とにかく一球でも多く返球した」と桃田。ミスを誘って6連続得点で逆転。流れに乗り、第2ゲームは21-11と圧倒した。

 この日の勝利で、アクセルセンに8連勝。それでも桃田は「スマッシュのコースなどを研究されている。もう二つくらいレベルアップしないと、いつか捕まって勝てなくなってしまう」と慢心は一切無い。

 今大会への思いの強さの背景には自身の呼びかけで行うチャリティーもある。6日の北海道地震と7月の西日本豪雨のため、国内外の選手のユニホームのオークションを15、16日に会場で行う。東日本大震災当時、福島・富岡高1年生だった桃田は「震災で自分もそういう(苦しい)思いをした。力になりたい」。結果でも被災者を勇気づけるため、この大会で日本男子初優勝を誓う。【小林悠太】

 ◇奥原が貫禄勝ち

 23歳の奥原が2歳年下の大堀に貫禄勝ち。「大会中にどんどんパフォーマンスが上がっている」と3年ぶりの優勝へ手応え十分だ。

 第1ゲーム、13-8から3連続失点で2点差に詰め寄られた奥原は一気にギアを上げる。相手を振り回して5連続得点で突き放す。第2ゲームも同様に中盤で7連続得点を挙げ、勝負あり。「攻めるか守るかの判断が良く、主導権をずっと握れた。反省点はない」と自信満々に話した。

 昨年、奥原は準々決勝で右膝を痛め、準決勝を棄権。日本のファンの前でプレーできない悔しさから目に涙を浮かべていた。鬼門の準決勝を無事乗り切って、「ほっとした」とほほ笑んだ。

 決勝の相手は昨年の準決勝で戦うはずだったカロリナ・マリン(スペイン)だ。今年を含めて3度の世界選手権と2016年リオデジャネイロ五輪で優勝している最強の女王に対し、奥原は「しっかり挑戦したい。力を全部出し切る」と、言葉に力を込めた。【小林悠太】

最終更新:9/15(土) 20:53
毎日新聞