ここから本文です

<北海道地震>北広島市でも陥没 被災住宅、危険判定13件

9/15(土) 21:29配信

毎日新聞

 北海道北広島市の住宅地でも、6日の地震で民家が傾いたり道路が陥没したりする被害が出ている。地震後、市は倒壊の恐れがあるとして一時37世帯81人に避難を指示。被災住宅の応急危険度判定では「危険」が13件、「要注意」が15件に上った。

 被災したのは、大曲並木3丁目の大曲川沿いにある宅地。理容店を営む竹内明広さん(54)の店舗兼住宅は敷地が大きく陥没した。「今は何も考えられない。近所の人たちと少しでも励まし合いながら過ごしている」と肩を落とす。

 6日未明は2階の寝室にいた。大きな揺れの後、「ガガガ」と小刻みに揺れが続き、庭の金属柵が音を立ててきしんだ。「家がずれているよ」。まだ暗い外を窓からのぞいた妻友香さん(53)が叫んだ。向かい合うように見えていた隣接する長男宅の窓がない。竹内さん宅は1メートル近く陥没し、水平方向にも数メートルずれたためだ。

 建物の中はほぼ無傷だったが、危険なために貴重品を取りに入ることすらできない。竹内さんが30年以上愛用してきた仕事道具のハサミも、1階の理容室に残したままだ。

 2月に新築した長男宅は基礎の下にあった土が次第に崩れ、地中に打ったくいが何本も露出していた。

 北広島市によると、被災した宅地は1972年に民間事業者が造成した。竹内さんらは3年前、家の裏を流れる大曲川の護岸下部にある土砂が浸食されていると市に相談。市が土のうを積んで対応したという。

 陥没の原因や復旧方法を探るため、北広島市はボーリング調査や河川・地下水の調査を行う。竹内さんは「元の場所に再建したいが、安心な土台がなければ」と話し、調査結果を待っている。

 道内ではこの現場から北西約1.8キロにある札幌市清田区内で、住宅街が液状化により陥没し、多数の民家に被害が出ている。【三股智子】

最終更新:9/15(土) 21:40
毎日新聞