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稀勢の里、免れた連敗=頼みは左の差し手一本-大相撲秋場所

9/15(土) 21:30配信

時事通信

 連敗だけは避けたかった土俵。稀勢の里が横綱2場所目から崩れた起点は、全てが金星配給からだった。今年の初場所も去年の九州場所も3連敗して休場に追い込まれただけに、辛抱して平幕の千代の国を退けた白星の意味は大きい。

 横綱の頼みは、左の差し手だった。激しい突っ張りを受けながらも、相手を正面に置いて対処。いなしにすそ払いも繰り出した相手が右上手をつかみ、ようやく左四つに。頭をつけられる苦しい体勢で上手投げを左からすくってこらえ、再び投げにきたところで仕留めた。差し手の方へ体をしっかり寄せると、相手の左足が土俵外へ。「まあ、しっかりやりました」と淡々と振り返った。

 進退を懸けた場所で、初黒星を喫した後の一番は、かつてない重圧もあっただろう。同じ一門の芝田山親方(元横綱大乃国)は「負けの後遺症を引きずらないこと。連敗うんぬんより、自分の相撲をしないと先に続かない」とみる。

 8日目の相手は過去9勝2敗と圧倒している玉鷲だが、今の横綱に簡単な相手はいない。「しっかり集中していく」。厳しい戦いが続くことを覚悟するように言った。

最終更新:9/15(土) 21:42
時事通信