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パワハラ騒動に揺れるも朝日生命8連覇 エース杉原愛子けん引「今季初のノーミス」

9/15(土) 19:11配信

デイリースポーツ

 「体操・全日本シニア選手権」(15日、北九州市立総合体育館)

 シニア男女1部が行われ、暴力、パワハラ問題に揺れる女子は世界選手権(10月開幕、ドーハ)代表候補の杉原愛子(18)=朝日生命=が54・750点で2位となり、個人総合3連覇は逃したものの。団体では朝日生命の8連覇に貢献した。個人総合は寺本明日香(22)=ミキハウス=が55・900点で初優勝を飾った。

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 苦しい状況の中でベストを尽くした。前日練習では腰痛の影響から平均台では落下も目立ち、険しい表情を浮かべ、涙がにじむ場面もあった杉原。それでも試合になると、エースとしてチームをけん引。安定した演技を並べた。ひざの手術明けだっただけに、「ノーミスでできたので良かった。今季初のノーミスやったんで」と、ホッとした笑顔が浮かんだ。

 栄華を極めた体操ニッポンで勃発した泥沼のゴタゴタは、一向に収束の気配は見えない。無期限の登録抹消処分を受けた速見佑斗元コーチから暴力を受けたリオデジャネイロ五輪代表の宮川沙江が、コーチの暴力を許容した一方で、杉原の所属する朝日生命体操クラブを運営している日本協会の塚原光男副会長、千恵子女子強化本部長という夫妻からのパワハラを告発したことで、事態は一気に混沌。夫妻は騒動の裏に、体操界の権力闘争の存在を明かし、社会問題化している。

 騒動への質問が禁止された前日会見で「今年初のチーム戦でもあるので、チーム全体で盛り上がって、いい雰囲気で試合ができれば」と、“チーム愛”を強調していた杉原。「自分の演技に集中して、やってきたことを発揮できれば、結果はついてくる」と話していたように、全身全霊の演技で役割を果たした。