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パナ無傷3連勝 SO山沢が圧巻パフォーマンス 代表入り猛アピール

9/15(土) 23:19配信

スポニチアネックス

 ◇ラグビートップリーグ第3節(2018年9月15日 東京・秩父宮ラグビー場ほか)

 3季ぶりの王座奪回を目指すパナソニックは東芝を31―24で破り、開幕3連勝で勝ち点を13とした。パナソニックはSO山沢拓也(23)が2トライを含む計21得点の活躍で、2試合連続のマン・オブ・ザ・マッチを獲得。1年後に迫ったW杯日本大会での代表入りへ、大きくアピールした。

 スーパープレーの連続だった。まずは7点を追う前半23分。大きくサイドチェンジしたWTB福岡からパスをもらうと、ディフェンス裏へキック。WTB山田と相手が争奪してこぼれたボールを自ら拾い、反撃のトライを挙げた。再び7点差とされた同34分は、自陣インゴール手前でFWがターンオーバー。定石ならまずはキックでエリアを取り戻すところだが、自ら仕掛けて中央突破。約70メートルを走り、相手に絡まれる寸前に利き足と逆の左足で右方向へと転がし、フォローしたWTB山田のトライへとつなげた。

 後半14分には再び自陣で自ら仕掛け、ショートキック2本をまじえて約70メートルを1人で突破し2トライ目。「うまくいった部分はあるけど、自分の記憶にはうまくいかなかったプレーもあった」と遠慮気味に振り返ったものの、80分間圧巻のプレーを見せた。

 自己評価に厳しかった山沢に代わり、ロビー・ディーンズ監督は「今週末、2人のワールドクラスのスタンドオフが秩父宮でプレーした。1人がダン・カーター、1人が山沢だった」と大絶賛した。前夜、元ニュージーランド代表でテストマッチ歴代最多得点記録を持つカーターが神戸製鋼でトップリーグデビュー。かつてオーストラリア代表監督として、その世界最高の司令塔と何度も対戦してきた名将の言葉は、リップサービスを含んだとしていても、最高の賛辞だった。

 筑波大時代から将来を嘱望されていた山沢だが、度重なる膝のケガで、その才覚を十分に発揮できずにいた。2季前には筑波大在学中ながら、初の現役大学生選手としてパナソニックと契約。高いレベルで経験を積み、3季目で大きな花を咲かせつつある。ディーンズ監督も「間違いなく才能を与えられた、他の選手ができないことをできる選手。チームのための状況判断もどんどん良くなっている」と賛辞を加えた。

 今年に入って2度、日本ラグビー協会が発表している来年のW杯日本代表候補のリストに、山沢は一度も入っていない。しかし圧巻のパフォーマンスは、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチら首脳陣の眼鏡にもかなうはずだ。山沢も「今はスコッド(候補)に入ってないので、やれることをしっかりやってアピールしたい」と意欲。桜のジャージーを着るに値するパフォーマンスを発揮し続けるつもりだ。