ここから本文です

警備会社のCMのターゲットには、「泥棒」もいる。その理由は?ーーマンガ『インベスターZ』に学ぶビジネス

9/15(土) 17:01配信

リクナビNEXTジャーナル

『プロフェッショナルサラリーマン(プレジデント社、小学館文庫)』や『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」(日本経済新聞出版社)』等のベストセラー著者である俣野成敏さんに、ビジネスの視点で名作マンガを解説いただく。今回は、三田紀房先生の『インベスターZ』の第22回目です。

『インベスターZ』から学ぶ!【本日の一言】

こんにちは。俣野成敏です。
名作マンガは、ビジネス書に勝るとも劣らない、多くの示唆に富んでいます。ストーリーの面白さもさることながら、何気ないセリフの中にも、人生やビジネスについて深く考えさせられるものが少なくありません。そうした名作マンガの中から、私が特にオススメしたい一言をピックアップして解説することによって、その深い意味を味わっていただけたら幸いです。
(c)三田紀房/コルク
【本日の一言】
「(警備会社のCMは)抑止的効果も狙っている」
(『インベスターZ』第3巻credit.24より)
大人気マンガの『インベスターZ』より。創立130年の超進学校・道塾学園にトップで入学した主人公・財前孝史は、各学年の成績トップで構成される秘密の部活「投資部」に入部します。そこでは学校の資産3000億円を6名で運用し、年8%以上の利回りを上げることによって学費を無料にする、という極秘の任務が課されているのでした。

CMとは消費者に対してだけ流されているワケではない

「次はどこの会社の株を買おうか」と物色していた財前。両親が警備会社との契約を検討していると知り、興味を持ちます。「警備会社は、顧客宅に警報装置を取りつけるだけで、毎月必ず固定収入が入ってくる。途中で解約する人もほぼいないし、値下げも必要ない。これはいい商売だ」と感じた財前。
ところが投資部の部室で株価を調べてみたところ、すでにかなり値上がりしていました。財前は「これでは利幅がかなり少ないかも」とがっかりします。「“安く買って高く売る”投資の原則には当てはまらない」とあきらめかけたその時、ちょうどテレビで警備会社のCMが流れているのが目に入ります。
先輩の渡辺が何気なく「社名はすっかりおなじみなのに、どうしてここまでCMを流す必要があるんだろう?」と口にするのを聞いて、ひらめいた財前。
「これは泥棒に対しても流しているCMだ。『ウチのシールの貼ってある家に空き巣に入るな』と伝えているんだ」と。
そのことに気づいた財前は、警備会社の株を買おうとします。しかしやってきた先輩の神代(かみしろ)に「今ごろそんなことを言っているのか?俺はもう売ったぞ」と言われて興醒めしてしまうのでした。

1/3ページ

あなたにおすすめの記事