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新型ラングラー試乗 見た目だけに惹かれて飛びつくクルマではない

9/15(土) 9:01配信

carview!

ルビコントレイルという過酷なオフロードで開発されてきた

新型ラングラーおよびラングラーアンリミテッドの試乗会に参加した。舞台はルビコントレイル。アメリカ・カリフォルニア州レイクタホ近くの過酷なオフロードで知られる峠道だ。峠といってもハチロクやロードスターがドリフトするような舗装路ではなく、未舗装もいいとこの岩がごろごろ転がる上り坂と下り坂の連続。人間ならところどころ手も使って進んでいくようなルートだ。

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その歴史は古く、19世紀半ばに同州で金が採れるという噂が広まって採掘者が殺到したゴールドラッシュと関係する。東部から西部の金脈へ到達するにはどうしてもシエラネバダ山脈を超えなくてはならない。ルビコントレイルはそのための峠道だった。今ではオフロード走行愛好家の聖地として親しまれているが、元々は一攫千金を目指し命がけで馬車を往復させたルートなのだ。

そのルビコントレイルとジープ・ラングラーは切っても切れない関係にある。歴代ラングラーはルビコントレイルで開発され、悪路走破性を高めてきたからだ。ラングラーの中で最も悪路走破性が高いモデルは伝統的に「ルビコン」と名付けられるが、それはルビコントレイルをクリアできるクルマという証でもある。

2L直4ターボを設定し、ATは5速から8速に

新型ラングラー(JL型)が昨秋LAショーで初お披露目されたとき、その見た目の変わらなさが歓迎された。現行のJK型は過去最も成功したラングラーなので大きく変える必要はなかったということもあるが、そもそもラングラーは歴代できるだけ変わらないことが期待されてきたクルマだ。新型でも丸目2灯、7スロットグリル、スクエアなボディに前後オーバーフェンダーと、お約束は総じて守られた。正確には変わっていないのではなく、変わっていないように見せているだけだ。よく見るとフロントグリルは上半分がスラントし、ハードトップの角がわずかにすぼめられるなど、このカタチのまま空気抵抗を減じる対策が施されている。

サイズはやや大きくなって、アンリミテッドではホイールベースが3000mmを超えた。これは主に後席の快適性向上のため。また素材にも変化が見られ、エンジンフード、ドア、フロントウィンドウフレームなどがアルミ化されたほか、リアゲートはマグネシウム製に。当然いずれも軽量化のためだ。空気抵抗削減も軽量化も効率向上、すなわち燃費向上のため。本格的なオフローダーでさえもそこから逃れられない時代となった。もっと根本的な効率向上対策が新エンジンの追加だ。従来の3.6リッターV6エンジンに加え、2リッター直4ターボエンジンがラインアップに加わった。いずれもアイドリングストップが付き、先代から一気に3段増し! の8速ATとの組み合わせとなる。

現行型は2ドアのラングラーと4ドアのアンリミテッドが同時に発売されたが、新型は本国では同時に登場するものの、日本仕様としてこの秋最初に導入されるのはアンリミテッドのみだ。

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最終更新:9/15(土) 9:01
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