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J☆Dee’Z、3年ぶりの東名阪ツアー 未来飛行への新たな幕開け:レポート

9/15(土) 11:11配信

MusicVoice

 3人組ボーカル&ダンスグループのJ☆Dee’Zが8月29日、東京・渋谷CLUB QUATTROで3年ぶりの東名阪ツアー『J☆Dee’Z SUMMER LIVE TOUR 2018~未来飛行~』の最終公演を開催。同ツアーは8月19日の名古屋RAD HALL、 26日の大阪MUSE公演と3公演を実施。2016年に3人組になって以降の楽曲を中心に、3月にリリースした1stミニアルバム『あと一歩』収録曲や最新シングルに収録の「未来飛行」など、J☆Dee’Zの“今”を見せたステージを展開。ソロコーナーや、女性らしさや大人っぽさも感じさせる選曲でも観客を魅了した。また、11月21日に9thシングルをリリースすることも発表。その模様を以下にレポートする。【取材=榑林史章】

■大人っぽい魅力も発揮

 3人がステージに登場すると、待ちわびた観客の大歓声が3人を迎える。生バンドのサウンドと観客の手拍子に合わせ、パワーみなぎるダンスパフォーマンスを繰り広げてライブは始まった。

 1曲目の「あと一歩」は、あと一歩を踏み出したいと思っている人と、自分たちの背中を押す曲にしたいと制作されたパワフルなダンスとボーカルが圧倒的。曲に合わせて頭の上で手を左右に振りながら、<オーオーオー>と声を出して曲のメッセージに共鳴する観客の大きな声も、今のJ☆Dee’Zの勢いを表していた。

 この日が本当に待ち遠しくてたまらなかったといった様子の3人。ライブ冒頭のMCで、「私は胸の高鳴りが止まらないよ」と、ピョンピョン飛び跳ねて嬉しさを表したNono。amiも「前回のライブから今日がずっと楽しみで、今回のツアーのタイトルは、3カ月の間ずっと考えて決めたんです」と話す。MOMOKAは「このワンマンでは私たちのダンスと歌で、音楽旅行をしてほしいと思っているので、最後まで楽しんでいってください!」とツアータイトルに込めた気持ちを話した。

 この日のライブでは、ダンスパフォーマンスを繰り広げるパートが、ブリッジ的に何カ所かあり、見せ場になっていた。たとえば「流星のパノラマ」を歌う前には、白い衣裳に着替えて登場した3人。ジャズ調のゆったりしたサウンドに乗せて優雅に踊るパフォーマンスは、今までの元気な女の子というイメージだけではない、ちょっと大人になった一面を感じさせた。

 実際に3月でMOKOKAは高校を卒業し、amiが高校3年生でNonoが高校2年生だ。10代の女子はわずか数カ月でめまぐるしい成長を遂げる。結成9年目のJ☆Dee’Zを長く見守り続けているファンは、少し大人になった3人の新たな魅力をきっと感じていただろう。

■ソロで魅せた圧巻パフォーマンス

 このライブでは、ソロコーナーも見せ場の一つになった。まずNonoが手嶌葵の「明日への手紙を」しっとりと歌い上げた。「このメロディとリズムが好きで、たまたまプレイリストに入っているのを見つけて選びました。故郷とか懐かしい気持ちで聴いてほしい」と、Nono。巧みなファルセットやフェイクも効かせながら、アカペラで歌うパートでも聴かせる。歌の上手さとエモーショナルさの表現には定評のあるNonoの歌声をたっぷり堪能できる選曲で、最後にはロングトーンも聴かせて観客から大きな拍手が巻き起こった。

 amiは、B’zの「衝動」を披露。いつもグループの中心で、明るく元気に周りを包み込むamiらしいナンバーでNonoのしっとりしたムードから一転、パワー溢れるバンドサウンドに合わせて、観客の手拍子が会場に響く。パンク調のストレートなサウンドに乗せて、まっすぐ声を飛ばすように歌い、途中でギターを弾くマネをしたりしながら、ステージを所狭しと駆け回った。バンドメンバーと顔を見合わせてタイミングを取ったり、観客と<オイオイ>と声を掛け合う様子も印象的で、いつものJ☆Dee’Zとは違った雰囲気を思いきり楽しんでいた。

 MOMOKAは、TEEの「ベイビー・アイラブユー」を選曲し、ここでは、Nonoとamiがコーラスを担当した。原曲のアコースティックな雰囲気はそのままに、優しくしっとりとしたムードで歌ったMOMOKA。男目線の不器用な恋愛観を歌ったナンバーだが、女性のMOMOKAが歌うことで、楽曲の愛おしさを表現した部分がフィーチャーされた感じで、楽曲の違った魅力を発揮していた。Nonoとamiのコーラスもばっちり決まり、観客もうっとりした様子で聴き入った。

 そして最後は、3人でスティーヴィー・ワンダーの「Don’t you Worry ’Bout a Thing」をカバー。米映画『シング』でもお馴染みの曲で、3人は雰囲気たっぷりにスタンドマイクで歌う。ファンキーなサウンドに合わせて、後半のハイトーンや転調など見事に歌い上げ、3人のボーカルの実力を存分に見せつけた。

 後半戦は、チア風の応援パートがある壮快な楽曲「swing swing swing」、ファンキーなサウンドでラップパートもある「Fun Time Funk!!!」、さらにずっと跳び跳ね続ける振り付けの「カラフルジャンプ」とアッパーなダンスナンバーが続く。汗だくで息を切らせながら「このセトリやばすぎ」「アツすぎ」と言いながら、3人はいい笑顔を見せていた。

■幕を開けた未来飛行

 「リハから楽しくて、でも本番はその1000倍楽しいです。少しでもみんなの支えになれるように、これからも頑張っていきたいです」(Nono)

 「ツアーが近づくと上手く歌えるかとか踊れるかとか、不安になるけど、みんなの前に立った瞬間、みんなに気持ちを伝えるためにやってるんだと気づかされます。歌える場所があるのは幸せなこと。みんなに少しでも届くように、これからも気持ちを込めて歌います」(ami)

 「ステージはずっと立っていたいと思う場所。ライブのたびに、ここがゴールでありスタート地点だと思っています。明日からも、もっとみんなの背中を押せるように頑張ります」(MOMOKA)

 ラストに歌った「Answer」は、パフォーマンスもさることながら、そこに込められた気持ちも溢れ出していて非常に印象に残った。この曲は、3人組になってから米・ニューヨークでおこなった武者修行を経て、導き出した3人にとっての答えのような歌。足りなかったものや、自分たちを取り囲むさまざまな人の気持ちに気づき、新たなJ☆Dee’Zとしてスタートを切った思い入れのある曲でもある。歌詞にある<間違いも正解もない>や<歩んで行く今日だけが“未来”というAnswerをくれるから>というフレーズは、今の3人の気持ちをもっともよく表していたと思う。

 ボディパーカッションを取り入れた振り付け、3人が縦横無尽にメインボーカルをスイッチしながら、美しいハーモニーも聴かせる。そのたびに会場に沸き起こる大歓声。それを聞き、3人はきっとやってきたことは間違いではなかったと実感しただろう。これまで手が届きそうで届かなかったあと一歩に、今まさに指先が触れた刹那のようなライブだった。J☆Dee’Zにとって真の未来飛行の瞬間に幕を開けた。

最終更新:9/15(土) 11:11
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