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苦しくとも、勝利をつかむ。鹿島FW土居聖真、勝利に笑顔も「上に進むことだけ考えて戦う」

9/15(土) 12:15配信

GOAL

気合いの先制ヘッドで今季5点目

県立カシマサッカースタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ第26節は、ホームの鹿島アントラーズが湘南ベルマーレに2-1で競り勝ち、公式戦2連勝をマーク。18日にマカオで行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦へ弾みをつけた。

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JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦・川崎フロンターレ戦の激闘からクラブ悲願の優勝へひた走るACLとの狭間で開催されることとなった、フライデーナイトJリーグの湘南戦。大岩剛監督は「ここで良い試合をしなければ、意味がない」と勝利を重ねることの意味を強調していた。しかし、2トップの一角で先発フル出場した土居聖真は「入りは良かったけど、前半の途中から相手ペースになった」と振り返るように、チーム全体のエンジンがかかるのは遅かった。

停滞感の漂う前半を経て臨んだ後半、鹿島は一段ギアを上げる。西大伍の仕掛けから得たFKを遠藤康が蹴ると、そのこぼれ球がゴールエリア右側の西へ戻る。ボールを確保した背番号22が選んだ選択肢は、湘南の守備陣を越える緩やかなクロスだった。そしてファーサイドで飛び込んだのは、土居だった。「気合いでした」と振り返る”らしくない”ヘディング弾で49分、鹿島を待望のリードへ導いた。

「押し込んだだけですよ。大伍くんの仕掛けが良かっただけ」

今季J1での5ゴール目でチームをリードに導いた背番号8は試合後、謙遜しながらそう語った。「僕よりも(鈴木)優磨に話を聞いた方がいいですよ。アイツ、持ってる(笑)」と後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを決めた後輩を称える姿には、チームを支える自覚と真摯な姿勢がうかがえた。

上に進むことだけ考えて戦う

しかし、その後も鹿島は試合の主導権を完全に掌握することはできなかった。選手交代から攻勢をかける湘南に押し込まれ、66分、その交代でピッチに立った梅崎司に同点弾を叩き込まれた。試合は残りあと25分、鹿島にとって真価が問われる戦いとなった。

「相手の時間帯で、我慢強く戦うということをみんなで共有できた。今まで足りなかったことを、みんなで意思統一して戦うことができました」

試合後、土居が安堵の表情を浮かべながらそう分析した姿が、この夜の鹿島のすべてだった。ひたむきに逆転を狙ってくる湘南をチーム全体で抑え込みながら、ゴールを狙う。その姿勢を崩さなかった鹿島に後半アディショナルタイム、最大の歓喜が訪れた。

中盤左サイドのスローインから土居が右サイドへ展開。走り込んだ西がピンポイントのクロスを上げると、相手DFの頭上を越えたボールに鈴木優磨が飛び込む。強烈なヘディングシュートを、相手GKは見送ることしかできなかった。鈴木優磨の劇的ヘッドが決勝点となり、鹿島が土壇場で勝ち点3を獲得。スタジアムは大歓喜に包まれた。

「良い雰囲気で、中国へ行ける。台風がすごく心配ですが、上に進むことだけ考えて戦います」

劇的なホームでの勝利から一夜明け、土居はともに戦うチームメートとともに次の決戦の地・マカオへ向けて旅立った。苦しくとも、勝利をつかむ。鹿島の本来の姿がいよいよ戻りつつある。

最終更新:9/15(土) 12:15
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