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命を落とす子が2分間に1人。落語家が伝える「マラリア」の怖さ

9/15(土) 20:00配信

FNN PRIME

蚊を題材に創作落語

結核、エイズと並ぶ世界の3大感染症のひとつ、マラリア。蚊が媒介することで知られ、世界で年間2億人以上が感染している。死者は年間44万5000人にのぼり、5歳未満の子どもに限ると、2分間に1人が命を落としている計算となる。

【画像】蚊を題材にした落語の面白さと大切さ

2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)では、2040年までに世界でマラリアを撲滅することが目標とされている。

マラリアの現状を改善する取り組みは日本でも行なわれている。

毎年4月25日の世界マラリアデーには、特定非営利活動法人「マラリア・ノーモア・ジャパン」が、マラリア制圧のために取り組む個人、団体を「ゼロマラリア賞」に選定している。

対象は、具体的な支援事業だけでなく、調査研究、情報発信、マラリアという言葉の認知率向上のためのアイデア作りなど、マラリアに関わるあらゆる分野の個人や団体となっている。

そんな「ゼロマラリア賞」の2018年受賞者に選ばれたのが落語家の桂歌助さん(57)。蚊を題材にした古典落語と狂言を掛け合わせ、創作落語「蚊相撲」を作り上げた。

「上様は武芸学問に秀でてございますので、それで蚊が寄ってくるのではないかと存じます」
「なに!」
「ぶんぶ、ぶんぶと申しまして…」
「くだらんことを言うな」

こんな具合で、お客さんの笑いを誘いながら、マラリアについてメッセージを発信する。

思いがけず栄誉を頂き…

受賞に際して「思いがけず栄誉を頂き皆様に感謝申し上げます。マラリア撲滅の役に立てて光栄です。今後も蚊相撲を広く聞いてもらい、蚊による感染症で苦しむ人をなくしていけたら」とメッセージを寄せた桂歌助さん。

「マラリア・ノーモア・ジャパン」に蚊を題材にした落語の作成を依頼され、これまでの歴史なども含めて様々な角度から調べたところ、マラリアが恐ろしい病気で、日本人も長い間苦しめられて来たことを知り、落語家の立場で役に立てることがあればと思うようになった。

「蚊が『コミカルな虫』という所を題材にして話を作っていこうと思ったんですけど、マラリアを媒介させるということが分かって。半端じゃない人数の人が毎年亡くなってますから」

一方で桂歌助さんは、東京オリンピックを2年後に控え、マラリアだけでなく、デング熱などの感染症についても予防を訴えたいと考えている。デング熱を媒介する蚊は都会にも多く生息していて、2020年に海外からの多くの人が集まる中で、その蚊を媒介にして広まる恐れがあるからだ。

「やっぱりどれだけお客様に笑ってもらうか。その裏に、出来るだけ刺されないようにしましょうとか、蚊を退治していこうということを分かってもらえるようにはしていきたいなと思います」

歌助さんの思いと笑いが、未来の大きな力になるかもしれない。

フューチャーランナーズ~17の未来~

最終更新:9/15(土) 20:00
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