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<いつか笑って話せる日がくるから> 安室さんの曲、闘病の励みに

9/15(土) 10:55配信

沖縄タイムス

 腎不全を患い、ことし4月に腎移植を受けた石浜直樹さん(39)=豊見城市=は、安室奈美恵さん(40)の「Baby Don't Cry」を聴きながら術後のリハビリに励んでいる。海岸沿いを自転車で走れるまでに回復した石浜さんに歌詞が響く。〈いつか笑って話せる日がくるから〉。長くつらい闘病生活を振り返り、石浜さんは「本当にそうだと思う」と笑顔を見せる。(社会部・榮門琴音)

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 東京のスポーツ用品店で働いていた12年前、腎不全を患った。緊急入院から3カ月で体重は12キロ落ち、退院時には歩行困難な状態。10年余の透析治療で疲れ果て、昨年9月に母親の故郷沖縄に単身で移り住むことを決めた。安室さんの引退表明を知ったのは、引っ越しの準備を進めている時だった。

 安室さんの歌は10代のころによく聴いていた。社会人になってからは忙しさから聴く機会は減っていた。闘病生活と安室さんの引退表明が重なり、再び聴き始めた時、心に響いたのが「Baby-」だった。

 ことし4月、母親からの腎臓移植に踏み切った。拒否反応はなく、体重も元に戻った。リハビリの一環で海岸沿いを自転車で走る時、スマートフォンから安室さんの歌声が響く。

 〈一人になんてしないから〉〈何度でも闇に立ち向かう強さあるはず〉

 「自分の経験と歌詞がシンクロして自然に涙が流れる。魂を揺さぶられるような感じ」と石浜さんは言う。安室さんの歌に励まされて続けたリハビリで、気力も体力も取り戻した。「安室ちゃんの歌が背中を押してくれる」と、10月には通信制大学に入学し、年明けからは学費を稼ぐために仕事も再開する予定だ。

 石浜さんは「毎日の中にすばらしい音楽があふれていますように-と安室ちゃんは言っていたので、そんな毎日を送りたい」と語った。

最終更新:9/15(土) 17:55
沖縄タイムス

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