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石破氏、安倍首相と直接対決も追い込む見せ場なし

9/15(土) 9:13配信

日刊スポーツ

自民党総裁選(20日投開票)で14日、安倍晋三首相(63)と石破茂元幹事長(61)による初の直接討論が行われた。論戦が激減する一因になった、首相の外交日程を挟んだ総裁選のスケジュールに石破氏が疑問を呈し、首相は反論。地方創生、憲法改正では互いの持論をけん制し合ったが、いかんせん時間は限られ、ディベート巧者のはずの石破氏が首相を追い詰める場面は、訪れなかった。盛り上がらないまま終盤を迎えた総裁選。17日のテレビ討論が、最後の舌戦となる。

北海道の地震対応や首相のロシア訪問による中断を経て、日本記者クラブと党青年局、女性局の討論会で、ようやく首相と石破氏が直接対決した。ただ時間は限られ、首相が石破氏を、石破氏が首相を追い込む見せ場はほとんどなかった。

口火を切ったのは首相だった。地方創生に関し「地方に人が帰ってこない」と指摘した石破氏に、「問題点を指摘するのも大切だが、具体的に政策を進めていくことが大切」と皮肉った。一方、石破氏は民主主義のあり方に関し、「批判に真剣に答え、正しい情報を伝えることが求められる」と話す首相に、「そうあるべきだが、出てくる数字が違ったり、撤回される。きちんと情報を提供したことになるのか」と、攻めた。

防災省の設置を訴える石破氏が、東日本大震災での旧民主党政権の対応に言及すると、首相は「民主党政権と今の政権は違う。どうかご安心を」と再び皮肉。憲法改正では、石破氏が「国民の理解を得るため、自民党は誠実に努力すべき」と訴えると、首相は「『なぜ急ぐのか』の議論は、基本的に『やるな』と同じだ」と、暗に批判した。

徹底論戦を求めた石破氏だが、討論会はこの日を含めて計3回。「外遊は大切だが、総裁選の時期を変えればよかった。国民から逃げてはいけない」と指摘すると、首相は「延期しろとおっしゃったが、それ(外交日程)を放って党首選びを優先しろということにはならない」と言い返した。15、16両日の地方遊説に加え、地震で延期された報道番組出演が17日に再設定された。これが最後の論戦になる。

そんな首相を追い込んだのは、石破氏ではなく記者の質問コーナー。政治姿勢やモリカケ問題での対応を追及された首相は、「至らない人間なので批判される。批判が当たっていると思うこともある」と認めつつ、加計問題では制限時間を超えて釈明する場面も。「この問題を含めて(昨年)総選挙を行い、国民の審判を仰いだ」と主張し、「慎重に丁寧に政権運営に当たりたい」と、従来の答弁を繰り返した。【中山知子】

最終更新:9/16(日) 13:39
日刊スポーツ