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よみがえった53年前のミゼット 東播工高生が1年以上かけ修理

9/16(日) 9:00配信

神戸新聞NEXT

 兵庫県立東播工業高校(加古川市東神吉町神吉)の生徒らが、動かなくなったダイハツの三輪自動車「ミゼット」の修理に挑み、1年以上かけて公道を走れるまでによみがえらせた。15日に同校を訪れた持ち主の松下哲雄さん(68)=同市加古川町=に引き渡し、復活した往年の名車が走る様子を感慨深げに見守った。

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 修理したミゼットは排気量305ccで、1965年ごろに製造されたとみられる。長く同市内の納屋に置いてあったといい、約7年前に車好きの松下さんが買い取った。しかしエンジンはほぼ動かず、途方に暮れていたという。昨年になって同校の非常勤講師西谷和男さん(75)が修理を引き受け、自動車整備などを学ぶ部活動「M-Tech(エム・テック)」の生徒と、昨夏から少しずつ取り組んできた。

 最も苦労したのは、交換用の新しい部品がないことだったという。エンジンは別のミゼットから取り出した部品を組み合わせ、ブレーキは別の車種のものを転用。さまざまに試行錯誤し、先月下旬に試走できるまでにこぎ着けた。15日までに車検も済ませ、松下さんへの引き渡す直前に、生徒がフロントガラスに車検標章を貼り付けた。

 メンバーの機械科2年、村山大翔さん(16)は「シンプルな構造で、今の車とは違うことがよく分かった。頑張って修理したので、走るのを見た時は達成感があった」と笑顔。松下さんは「いろんな人にお世話になって復活した車。地域のイベントなどで、多くの人に見てもらいたい」と話していた。(切貫滋巨)

最終更新:9/16(日) 13:36
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