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パワハラだけではない 重量挙げ三宅会長“独裁体制”の異常

9/16(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 三宅義行会長兼女子代表監督(72)による選手へのパワハラ問題が明らかになった日本ウエイトリフティング協会。

 パワハラだけではない。三宅会長による独裁体制も問題視されている。

 同協会では三宅会長が女子代表監督を兼務するだけでなく、男子ナショナルチームの監督も協会の小宮山哲雄専務理事(57)が兼ねている。

 各団体の組織の規模や収入、競技人口に差があるとはいえ、他団体で同様の人事はほとんど見られない。五輪競技団体のトップが代表監督を兼任するのは極めて異例のケースだ。

 9月1日の常務理事会で、過去の会長のパワハラ行為を明かした協会常務理事で、公益社団法人経済同友会幹事を務める古川令治氏がこう言う。

「コンフリクト・オブ・インタレスト(利益相反)という言葉がありますが、まさにウエイトリフティング協会は矛盾した団体なのです。公益社団法人でありながら、会長とナショナルチームの現場を取り仕切る監督が同一人物というのは認められることではありません。男子監督にしても、予算を管理する立場であるはずの専務理事が、経費を使う側も兼ねるなんて、誰がどう考えてもおかしなことです。会長によるパワハラも含めて、協会は正常な組織からはかけ離れている。伏魔殿といってもいいのではないでしょうか」

 協会内で要職を兼務すれば、五輪や世界選手権の代表選考にも影響を及ぼしかねない。協会や幹部のお気に入りの選手の選考が優先され、本来なら実力のある選手が代表から漏れる事態も考えられる。代表選考の不透明さを指摘されても仕方がない。

「国際大会への出場資格が当落線上の選手を、地方の大会に出させることもある。地方大会は審判のジャッジが甘く、記録が出やすいため、協会幹部が自分の息のかかった選手を国際大会に出場させる手段の一つです。これでは、選考基準をお気に入りの選手、特定の選手にだけ漏らして選考されるように誘導し、公平性に欠けると指摘されても文句は言えないのではないか」(競技関係者)

 協会は会長人事も含めて、組織の刷新を図る必要があるのは言うまでもない。