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<西日本豪雨>岡山市などでハザードマップに不備、修正へ

9/16(日) 10:14配信

毎日新聞

 7月の西日本豪雨では、ハザードマップの想定通りに浸水した地域がある一方、ハザードマップが誤っていた例もあった。岡山市が浸水想定地域にある小学校や公民館を浸水しない避難所とするなど東区の11カ所で誤った記載をしていたほか、井原市では想定以上の浸水が起きた。両市はハザードマップを修正する方針だ。【林田奈々、高橋祐貴】

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 豪雨で広範囲に浸水被害を受けた岡山市東区では、洪水時に床上浸水しない建物として市立平島小学校(同区東平島)の体育館が避難所に指定されていた。ところが、同小がある場所は1メートル以上の浸水が予想されており、想定通りなら床上まで浸水する。実際、今回の豪雨で体育館は床上10センチほどまで水につかった。体育館に身を寄せていた住民ら約20人は校舎2階へと避難したが、校庭に止めてあった車数台が水につかったという。

 さらに市が調べたところ、他に浸水により避難できない公民館などを洪水時の避難所と記載していたことが発覚。逆に、浸水の恐れがない小学校を「浸水により避難できない施設」と記しているケースも明らかになった。誤りがあったのはすべて東区で、計11カ所に上った。

 ハザードマップは民間の会社に委託し、2016年3月に作成された。市は「誤記の原因ははっきり分からないが、転記する際に何らかのミスがあったのではないか」としている。市民には今後、回覧板などで周知させ、ハザードマップの作り直しは来年度以降になる見通しだ。市危機管理室の三谷史孝・危機管理担当課長は「ハザードマップは避難行動を判断する上で重要な資料。間違えて表示されていたことは申し訳ない。再発防止に努めたい」と話している。

 井原市では市内を流れる岩倉川と高屋川が1カ所ずつ決壊し、一部地域が浸水した。市は今年3月、ハザードマップの浸水想定地域などを改訂したばかりで、今回の浸水地域は「浸水想定区域外」としていた。市は、浸水の原因や地域を検証した上で、再改訂するとしている。

最終更新:9/16(日) 10:14
毎日新聞