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集大成3年目の金本阪神、単独最下位転落…3連敗で借金「10」

9/16(日) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・リーグ、阪神4-6ヤクルト、21回戦、ヤクルト11勝10敗、15日、甲子園)情けなさ過ぎる9・15…。阪神は3連敗で8月3日以来の最下位に転落した。2位ヤクルトには6連敗で、借金は今季ワーストの10まで膨らんだ。2点を追う五回無死一塁で8番がバントしながら投手の青柳をそのまま打席に入らせる金本知憲監督(50)の采配にファンからはざわめきが起きた。17日にも優勝が完全消滅。優勝記念日が台無しや!!

 もうホームなのかビジターなのか分からない。2点ビハインドの七回、岩崎が連打を浴び、致命的な3失点を喫すると、ヤクルトファンの東京音頭に一部の阪神ファンが便乗。メガホンを叩いて盛り上がった。ここは本当に甲子園なのか。まさに異様なシーン…。最下位に転落した金本監督は憔悴しきっていた。

 「まだ、残り試合あるから。頑張ります」

 担当記者の質問に反発し、言葉を尖らせることもなかった。九回、大山が見逃し三振に倒れ、3年目を迎えた金本政権が8月3日以来の単独最下位まで落ちた。中日にもDeNAにも抜かれ、借金は今季ワーストの10。ついに大台に乗った。3位巨人とのゲーム差は1・5とはいえ、申し訳なさそうに敗戦の弁を紡ぐだけだった。

 3連休初日、4万6536人が駆けつけた甲子園が、ざわついたのは、2点を追う五回だった。先頭の伊藤隼が山中から中前打。続く梅野が三塁線にバントを試みた。自分も生きようというものに見えたが、結果的に犠打となって一死二塁。その状況で5回104球を投じていた青柳を金本監督は打席に向かわせた。

 青柳は遊ゴロ、糸原も遊ゴロに倒れ、無得点。そして、続投させた青柳が六回二死二塁のピンチを招くと、坂口の打席で今度は岩崎を投入した。

 金本監督は「ちょっと、もうリリーフがな…頭数が…どうしても足りなかったから」と説明した。メッセンジャーがコンディション不良のため、登録を抹消し、リリーフ要員の岡本を17日のDeNA戦(横浜)で先発させなければいけないため、青柳を打席に立たせたことを示唆。梅野のバントがサインだったかについては「それは言えませんよ」と口を閉ざした。

 梅野にバントなら青柳の打席で代打のカードを切り、六回も青柳続投であれば梅野はヒッティングというのが、セオリー。ざわめきが収まると、今度は右翼席から「執念見せろ、タイガース」の大合唱が鳴り響いた。

 「超変革」「挑む」。そして「執念」というスローガンで3年目を迎えた。キャンプを終え「これまでのチームでは一番強い」と自信を見せたが、開幕から121試合経っても、成果が見えない。4日連続で姿を見せないメッセンジャーは、1軍復帰のメドが立たず、主将の福留も右太腿痛で4試合連続欠場。前日負傷した北條は左肩亜脱臼で抹消された。今季から新たに3年契約を結んでいるとはいえ、集大成の3年目。勝負のシーズンは執念に乏しい試合ばかりだ。17日にも優勝が完全消滅する。

 くしくも金本監督自身が、Vの使者としてやってきた2003年、18年ぶりのリーグ優勝に輝いた「9・15」に赤っ恥をかいた。もう情けないとしか、言いようがない。

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