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人為ミスの可能性も=邦人死亡のヘリ墜落―ネパール

9/16(日) 15:15配信

時事通信

 【ニューデリー時事】ネパール中部でヘリコプターが墜落し、登山に訪れていた神奈川大OBの小松廣美さん=当時(67)=が死亡した事故から15日で1週間が経過した。

 ネパールでは整備不良を含む人為ミスによる航空機事故が多発しており、地元紙は8日の事故でも、悪天候の中で飛行を強行した判断に問題があった可能性を指摘している。

 ネパール政府は10日、原因究明のための委員会を設置した。一方、ヒマラヤン・タイムズ紙は同日、ヘリの到着予定地だったカトマンズ空港の当局者の話として「悪天候の中の飛行で技術的なトラブルが生じ、管制塔と連絡が取れなくなった」ことが事故原因ではないかと報じた。

 ヒマラヤ山脈沿いに国土が広がり、道路の整備が進んでいないネパールでは、ヘリを含む航空機が移動手段として多用される。一方、地元紙記者は「整備不良や操縦士の過重労働などによる人為ミスが原因で事故が頻発している」と指摘する。

 今年3月には、カトマンズで旅客機が着陸に失敗し、51人が死亡。機長の精神状態が不安定だった可能性が指摘された。5月にも北部の山岳地帯で飛行機が墜落し、2人が死亡。同月は遊覧飛行機が着陸時、タイヤのパンクで飛行場の柵を突き破る事故も起きた。

 ヘリと飛行機を運航するネパール航空の幹部は、国内では離陸前の点検体制も十分整っていないと警告。「当局の免許を持った整備士によるチェック」が必要と強調する。

 ネパールでは、ヒマラヤ登山を目的とした外国人旅行者が増加しており、昨年の来訪者は前年比で約25%増えた。航空機移動の需要が増す中、安全確保に向けた対策は急務だ。 

最終更新:9/16(日) 15:20
時事通信