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山形市の芋煮フェス ギネス記録認定 1万2695人に配食で

9/16(日) 20:01配信

産経新聞

 日本一から世界一へ-。大鍋でつくった芋煮を提供する山形市の秋の風物詩「第30回日本一の芋煮会フェスティバル」が16日、同市の馬見ケ崎川河川敷で行われ、配食数で世界記録となるギネス認定記録を達成した。

 昨年、大きさで日本一の座が奪われてから主催者の「日本一の芋煮会フェスティバル実行委員会」(高橋正委員長)は、今年の芋煮会に向け直径6・5メートルの大鍋「3代目鍋太郎」を製造、大きさ日本一を奪還した。これに合わせて主催者が目指したのが、世界一、つまりギネス世界記録だ。

 正式名称「most soup served in eight hours」(8時間で最も多く提供されたスープ)で、ギネス側から提示された「8時間以内に5000食以上の配食ができればギネス世界記録がとれる」という条件に芋煮作りと並んで広報活動に力を入れた。

 芋煮会では1人で複数人分をもらう人が多いが、1人1食分での配膳がギネスの条件。この周知徹底のため、パンフレット作りなど広報活動に精を出したというわけだ。

 芋煮作りは、この日午前4時から開始。砂糖を除きサトイモ、コンニャク、牛肉、長ネギとすべて山形県産の食材にこだわって作り、同9時半から配食が始まった。

 孫3人を連れて夫の宏一さん(71)とともに会場を訪れた山形市の峯田くに子さん(65)は、「初めて来ましたが、やはり大きな鍋で作るからから肉がやわらかくて、おいしいねぇ」と舌鼓を打った。宏一さんは「全部山形産の食材でつくるのがいいねえ。私もサトイモを作っていて、それで芋煮を作るが、ここのは肉がやわらかく、こんにゃくも味がしみているね」。

 初めて来たという東京都の主婦、古山陽子さん(47)は「おいしいわ、ボリューミーで。1杯でおなかがいっぱい」。千葉県野田市の中村久成さん(47)は「塩味を食べたがおいしかった。この後、しょうゆ味を食べます」。中村さんの妻、雅子さん(51)も「たっぷり食べました。300円でコスパがよい」と満面の笑顔だった。

 午後4時過ぎ、ギネス公認認定員のマクミラン・マイさんが「標準記録の5000人を上回る、1万2695人に配食され、見事、ギネスに認定されました」と宣言、会場から拍手が湧いた。

 川崎市幸区から来た会社員、鈴木和明さん(37)が「いい大人が真剣にギネス記録に挑戦するのは、おもしろいなあ」と言えば、鈴木さんの妻、真由子さん(33)も「東京出身の私は、芋煮自体を知りませんでしたが、来て食べてみておいしかった。食文化の違いはありますが、芋がよいコミュニケーションのつなぎ役になっていると思う」と芋煮文化の盛り上がりを感じた様子だった。

 ギネス認定証を受けた芋煮会の名誉会長、佐藤孝弘山形市長は「山形の芋煮は、世界の芋煮として発信されます」と大きな声で叫んだ。

 用意した3万食分は午後2時過ぎに完売。このため芋煮を急いで追加調理したが追いつかず、整理券を購入しながら食べそびれた人は500人余に上り、主催者は買い戻し作業に追われた。

最終更新:9/16(日) 20:28
産経新聞