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沖縄県知事選 菅義偉官房長官が沖縄入り 「有言実行」の真価問われる

9/16(日) 22:17配信

産経新聞

 沖縄県知事選(30日投開票)のてこ入れのため、菅義偉官房長官が16日、沖縄入りした。選挙結果は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設計画に影響するだけに、内閣の要として移設を進めてきた菅氏にとって負けられない戦い。「有言実行の男」の真価が問われている。

 「私は沖縄の基地負担軽減担当として、やれることは全てやる。そして目に見える形で実現をする。その心を持って全力で取り組んできました」

 菅氏は那覇市の県庁前で街宣車に立ち、前宜野湾市長の佐喜真淳候補=自民、公明、維新、希望推薦=に熱いエールを送った。自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長も菅氏の傍らで「沖縄の課題を乗り越えた先には果てしない可能性と夢が広がっている」と訴えた。

 自民党総裁選で安倍晋三首相(党総裁)の連続3選が確実視される中、菅氏の最大の関心事は県知事選となった。その後の政権運営を大きく左右するからだ。うるま市の演説会では「総裁選を忘れるくらい沖縄の選挙に一生懸命になっている」と語った。

 17日は石垣島などにも足を延ばす予定。公明党や日本維新の会との太いパイプもフル活用し、推薦候補を強力に支援する。

 菅氏の強みは、口にしたことを形にする「有言実行」を貫くことにある。

 沖縄に関しては特に思い入れが強い。安倍政権で沖縄の米軍基地返還は次々に進んでいる。平成27年12月にケネディ駐日米大使(当時)が一部米軍施設の前倒し返還に合意すると、28年には沖縄の本土復帰後最大規模となる北部訓練場(東村、国頭村)の過半を返還させた。跡地は国立公園に編入し、世界自然遺産登録を視野に入れる。これらの動きの裏には常に菅氏の存在があった。

 自民党幹事長や通産相などを歴任した故梶山静六氏の薫陶を受けた菅氏は、人心掌握にたけ、わけても官僚の使い方がうまいことで知られる。硬軟取り混ぜながら「結果」を求める手法で各省庁が最も恐れ、最も頼りにする政治家となった。

 危機管理能力の高さにも定評がある。台風21号で関西国際空港が浸水した際、独自ルートで滑走路状況などの情報を入手し、国土交通省に再開を急がせた。

 それだけに首相の信頼も絶大で、最近は「ポスト安倍」に数えられるようになった。菅氏に全くその気はないようだが、小泉氏は16日の演説でこう語った。

 「2年前、名護市で雪が降りました。『まさか』ということが当たり前に起きる時代なんです」(田村龍彦)



【沖縄県知事選】届け出順

・佐喜真淳54 前宜野湾市長 無新 【自】【公】【維】【希】

・玉城デニー58 自由党幹事長 無新

・渡口初美83 料理研究家 無新

・兼島俊40 元会社員 無新

最終更新:9/16(日) 22:17
産経新聞