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心奪う秘蔵の斎藤清作品 柳津で特別企画展開幕

9/16(日) 10:07配信

福島民報

 福島県柳津町の斎藤清美術館の特別企画展「THE TOLMAN COLLECTION(ザ・トールマン・コレクション)」は十五日、同美術館で開幕した。同町で晩年を過ごした版画家の故斎藤清さん(会津坂下町出身)の貴重な作品などが初めて公開された。米国出身の世界的美術収集家ノーマン・トールマンさん(82)が秘蔵していた作品で、多くの美術ファンが鑑賞した。

 トールマンさんが半世紀をかけて収集した三千点以上のうち、二十作家の約八十点が並んでいる。斎藤さんの名作「ハニワ」「社殿(B)」などのほか、篠田桃紅さんや故棟方志功らの作品がある。 
 企画展は十一月二十五日まで。斎藤清美術館の主催、ザ・トールマンコレクションの特別協力、大川荘、陽光社印刷の協賛、福島民報社などの後援。開館時間は午前九時から午後五時(入館は午後四時半)まで。観覧料は一般七百円、高校生・大学生五百円、小中学生は無料。問い合わせは同美術館 電話0241(42)3630へ。 

■「繊細な技術と感性表現」 トールマンさん作品紹介
 初日はトールマンさんらによるトークイベントが繰り広げられた。トールマンさんは「斎藤清さんを“日本の祖父”と慕っていた。とても親切で物静か、謙虚な人だった」と話した。 
 作品収集のきっかけになった「ハニワ」を紹介しながら、ニューヨークの画廊で目にして心を奪われたと説明した。その後、東京都内の画廊で偶然斎藤さんと出会い、交流が始まったエピソードを披露した。所有している斎藤さんの作品について、「完璧な作品ばかり」と評し、「日本人の繊細な技術と感性が表現されている」と展示作品を紹介した。 
 トールマンさんの長女アリソンさん、米国ロサンゼルス・カウンティ美術館学芸員のホリス・グットールさんもコレクションの魅力を話した。

福島民報社

最終更新:9/16(日) 10:23
福島民報