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「これはすごいのが来たと思いました」りぼん編集長がかつての少女にも届けたいマンガがある

9/16(日) 11:03配信

BuzzFeed Japan

「異例。この連載は、何があろうと、続けていきます」雑誌での連載開始と同時に、編集長がいきなりそう宣言をしたことで、話題を呼んでいる少女漫画がある。「りぼん」9月号(集英社)で連載が始まった、牧野あおいさんの新作「さよならミニスカート」だ。【BuzzFeed News】

主人公の神山仁那は学校で唯一、スカートではなく、スラックスを履いて通学している女子高生。

彼女は半年前まで、アイドルグループの「不動のセンター」だった。

だが、握手会でナイフを持ったファンに切りつけられた事件をきっかけに、アイドルをやめ、さらには「女の子」をやめる。

事件のトラウマに苦しみ、アイドルとしての自分やミニスカートを捨てた仁那の毎日は、「女の子」であることを誰かに消費される葛藤や、何気ない言葉がのこす傷を浮き彫りにする。

特設サイトに掲載された「異例」の宣言は、こう締めくくられている。

「この漫画に無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。今こそ、読んでください。今こそ、すべての女子に捧げたい」

なぜ、いまこの漫画を届けるのか。BuzzFeed Newsは、りぼんの相田聡一編集長と「さよならミニスカート」の担当編集者に聞いた。

「これはすごいのが来たな」と思いました

ーー「このまんがに関しては、何があろうと、読者のみなさんに面白さが伝わるまで連載をし続けていきます。それくらい覚悟を示せるまんがと出会ってしまったのです」という”異例”の宣言が大きな注目を集めました。

相田:ネーム選考で作品を読んだときから、「これはすごいのが来たな」と思いました。

当時、僕は副編集長だったんですが、もう1人の副編と編集長含めた全員が満場一致で絶賛でした。これはなかなかないことです。

僕は長く「少年ジャンプ」で編集をしていて、2017年の夏に「りぼん」に来たばかりだったのですが、いい意味で今の「りぼん」にない、「これをりぼんでやっていいのか?」「りぼんでやったらどうなるんだろう?」というわくわく感がありました。

ーーなにがそこまで編集部を唸らせたのでしょうか?

相田:未解決の事件をめぐるサスペンスや、次々起こるショッキングな展開の面白さもありつつ、少女漫画の文法をしっかり押さえている。悩みを抱えている主人公の女の子の成長譚になっていると感じました。

相田:色んな考え方があると思うんですが、少女漫画ってやっぱり、読者が主人公に憧れられるものでなきゃいけないと思うんですよ。

少年漫画で読者がヒーローに憧れるのと同じで、少女漫画もこんな恋愛をしてみたい、こんな人と出会ってみたい、こんな生活を送りたいと感じさせることが本質だと思っていて。

サスペンスを売りにしている漫画だと、サスペンスの面白さだけが前に出がちじゃないですか。

両方を兼ね備えた作品が少ない中で、この作品にはそこだけで終わらない深みがある。ちゃんと今の女の子に読んでほしいと思わせるものになっていると感じました。

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最終更新:9/16(日) 11:03
BuzzFeed Japan

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