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環境配慮のリユース食器 群馬県内イベントでも 昨年度 試算で二酸化炭素1219キロ削減

9/16(日) 6:02配信

上毛新聞

 イベントや祭り会場で、洗って繰り返し使えるプラスチック製の「リユース食器」の利用が群馬県内で進んでいる。使い捨て容器を減らし、ごみ焼却時に排出される二酸化炭素を削減する効果がある。一方、「紙や発泡スチロールの容器の方が安くて便利」といった声もあり、運営側の認識にはばらつきがある。環境問題への意識が高まる中、普及拡大には啓発や費用面での支援が必要になりそうだ。

◎費用面や回収の手間ネック 行政の補助拡大なるか

 リユース食器の貸出事業を行うNPO法人ぐんまリユース食器センター(高橋美律子理事長)によると、センターが保有する器や箸などの昨年度の貸出数は81件6万3110個で、前年度の52件4万0350個を大幅に上回った。使い捨て容器1個を8グラムとすると、年間で442.6キロのごみと1219キロの二酸化炭素を削減できた計算になる。

 県は昨年度、主催の3事業で試験的に導入した。食器の回収率が良かったことなどから、本年度は7事業に拡大。11月のぐんまマラソンでは昨年の1000個から4000個に増やす。廃棄物・リサイクル課は「取り組みを通じて県民にリユースの意識を浸透させたい」と話す。

 ただ、使い捨て容器に比べてレンタル料や運搬費用が高い上、回収や返却の手間がかかることなどから敬遠する団体も少なくない。利用を後押ししようと、前橋、桐生、伊勢崎の3市は費用の補助制度を設ける。いずれも市が関係する行事といった条件付きだが、伊勢崎は全額、前橋は半額、桐生は上限1万円として今年から試験的に行っている。

 2020年の東京五輪の運営計画は「飲食提供に可能な限りリユース食器を利用する」とするなど、環境意識を高める動きは活発になっている。同センターは県内各地のイベントで広報啓発にも取り組む。高橋理事長は「まずはリユース食器を知ってほしい。そのためにも、貸し出しに対する行政の補助制度の拡大などが必要」と強調する。

最終更新:9/16(日) 6:02
上毛新聞