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安室奈美恵がまとった孤独の正体。みんなの生きにくさを引き受け肯定してくれた25年

9/16(日) 12:00配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

日本を励ましてきた安室奈美恵の孤独

14歳から気を張って、故郷にもあえて帰らず、褒められもせず、頑張ってきた。それが安室さんの認識だった。そんなふうにストイックに働き、ファンを日本を励まし、それがビッグビジネスになった。

アルバムに限っても300万枚突破が1枚、200万枚突破が3枚、100万枚突破が2枚ある。ファイナルツアーを映像化した「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」を8月29日に発売すると、3日で109万枚売り上げた。「音楽映像作品史上初のミリオン突破」だそうだ。

これだけのビジネスであり、それがファンへの、日本への励ましになる。大変すぎる。だって、売れることと励ますことは、必ずしも同じベクトルにあるとは限らない。

売れて、励ます。励まして、売れる。そんな楽曲を送り出し続けた。強い気持ちで、人に悩みも相談せず。これを孤独と言わずして、何を孤独というのだろう。

「おはよう日本」に戻るなら、安室さんは最後にこう言っていた。

「なんかやりきったっていうのはありますね。ちゃんと悔いなく。すごくあっと言う間でした、25年間」

寂しそうな、孤独をまとった安室さんは、やっとその荷を下ろすのだ。

矢部万紀子(やべ・まきこ):1961年生まれ。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、「AERA」や経済部、「週刊朝日」などに所属。「週刊朝日」で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長を務めた後、2011年退社。シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に退社し、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』。

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最終更新:9/16(日) 12:00
BUSINESS INSIDER JAPAN

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