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偉大な“物見の役”ドラッカーに学ぶ、自分自身を客観的に「観察」することの大切さ【ゴルフ】

9/16(日) 18:30配信

みんなのゴルフダイジェスト

マネジメントの発明者と言われるピーター・ドラッカーの考え方をベースにした独自の「ゴルフ・マネジメント学習法」を考案、ベストスコア110がわずか半年で80切りに至るまでに上達したドラッカー研究者の飯田利男。飯田は、自分自身を観察・分析することが上達への大きな一歩だという。自身の著書「ゴルフで覚えるドラッカー」から、「観察・分析」についてご紹介。

事実を観察して、現状を正しく把握する

ドラッカーは観察を重視していました。ここでいう観察とは、事実を客観的に見つめることです。

逆に、現状を正しく把握していない、根拠のない推論や虫のいい仮説を軽視していました。現実のビジネスでは、有識者と呼ばれる人たちの見当外れの推論・仮説が皆を大きくミスリードすることは珍しくありません。

事実を客観的に観察したうえで、結果を生み出した原因を追求すること。これが本質を見誤らないための確実な方法です。

ドラッカーの本職は「観察すること」

ドラッカーは、経営コンサルタントとして世界的にその名を知られていました。しかし、彼の主な関心事はビジネスではなく、「人」「社会」でした。実際「マネジメント」は「人」「社会」の一要素であり、ドラッカーの研究領域の一部にすぎません。

彼は自らを“物見の役”として位置づけ、観察し続けることに徹しました。その中で、社会の小さな変化、人の変わらない本質を見極めて、世に伝えていたのです。

アメリカの巨大企業GM(ゼネラルモーターズ)を丹念に取材して、『企業とは何か』という書籍を書き上げ、これが「マネジメント」の礎になりました。つまり「マネジメント」は、ドラッカーが自分の頭の中だけで組み立てた理論ではなく、現実の観察の結果なのです。

「マネジメント」を体系化したドラッカーは、数々の企業トップからコンサルティングの依頼を受け、その期待に応えていました。ではドラッカー自身が一流の経営者なのかといえば、彼はあくまでも経営のコンサルタントです。よく「人に言うなら、自分でやってみろ」といわれますが、「自分自身で上手に実践する能力」と「他者に的確なアドバイスを送る能力」はまったくの別物だといえます。

スポーツにおいても「名選手、名監督にあらず」という言葉が知られているように、恵まれた身体能力や天性のカンによって上手にこなしてしまう人は、「的確なアドバイスを送る能力」を備えていないのかもしれません。

経営者とコンサルタントの関係性は、ゴルフのプレーヤーとコーチの関係性に似ています。優秀なコンサルタントやコーチは、相手のことを本人以上に的確に把握し、指摘するのが仕事です。

しかし、私たちのようなアマチュアゴルファーが専属コーチなど持てるはずもありません。ではどうするか? 「自分自身の優秀な専属コーチ」を目指すのです。

そのためのヒントになるのが、偉大な“物見の役”としてのドラッカーなのです。

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