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真備の建設型仮設住宅を引き渡し 避難所に空き目立ち不安の住民も

9/16(日) 22:52配信

山陽新聞デジタル

 西日本豪雨の被災者のため、岡山県が倉敷市真備町上二万の二万地区コミュニティ広場に整備した建設型仮設住宅25戸が16日、入居者に引き渡された。市内2カ所目で、被害が大きかった同町地区では初めてとなる。一方、地区内の避難所では空きスペースが目立ち始め、今も身を寄せる被災者からは今後への不安の声が聞かれた。

 同広場の仮設住宅はプレハブ型で、約4千平方メートルの敷地に1DK(約20平方メートル)6戸、2DK(約30平方メートル)13戸、3K(約40平方メートル)6戸を整備。クーラーやガスこんろなどが備わる。この日、敷地内で伊東香織市長が「生活再建に向けた大きな一歩になれば」と入居者に鍵を手渡し、入居者らは早速、間取りを確認したり、布団や食器などを運び入れたりしていた。

 同町地区の自宅が浸水し、避難先の二万小(同町上二万)から入居する67歳の夫婦は「風呂に入れるのがうれしい。自宅の修理見積もりは高額だったので、どうするかをゆっくり考えたい」と話す。

 建設型仮設住宅は、同市真備町地区5カ所と隣接の船穂町地区1カ所の6カ所に計266戸を整備。既に船穂町地区の51戸が提供され、真備町地区の他の4カ所(計190戸)も今月中に引き渡される予定。民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」への入居は12日現在で2912件が決まっている。

 一方、仮設住宅への入居が進むにつれて、避難所で暮らす被災者は大きく減少。同市によると、真備町地区の指定避難所である岡田小(同町岡田)、薗小(同町市場)、二万小の3小にいるのは221人(14日現在)で、発生当初の混乱が一段落した7月中旬より7割程度減少している。

 同時期に約300人が身を寄せていた岡田小も現在は約110人。体育館のスペースに余裕が生じ、机や椅子を並べた談話ブースやカーテンで仕切った勉強コーナーを設けるなど工夫しているが、長引く避難所生活に被災者の疲労の色は濃くなっているという。

 発生当初から同小で過ごす男性(62)=真備町地区=は自宅が浸水で全壊し、建設型仮設住宅に応募したが落選したといい「避難所から徐々に人がいなくなり、自分だけが取り残されているように感じる」と不安を口にした。

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