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和太鼓集団の鼓童、最新公演でイメージをくつがえす

9/16(日) 15:30配信

TOKYO HEADLINE WEB

 新潟県佐渡島で指導し、1981年に結成された「鼓童」。日本の伝統的な和太鼓を中心とした舞台は、日本のみならず世界で高く評価されている。そんな鼓童が、新作公演『巡-MEGURU-』の日本全国ツアーを11月から開催する。「今度の『巡』では太鼓のイメージや固定概念を変えたいと思っています」と住吉佑太。11月の公演は、その住吉が演出を担当、ほぼすべての曲を作っているという。

住吉「太鼓というと若い人は、鉢巻きを巻いて上半身裸の男性が、夏祭りでドンドンっていうイメージをお持ちじゃないですか? 実際にそういうふうにも言われますし、生で見た事がある太鼓の演奏は、大体がそんな感じだと思います。ただ僕はもう少し音楽的で、パフォーミングアートとして成り立っているというところを伝えたいなと。ですから、あえてメロディアスでポップに仕上げた曲を入れるなど、それまでのちょっと近寄りがたかった太鼓の印象を取っ払い、入り口をもっと広げて、多くの人に太鼓に触れていただく機会を作りたいと思っています。そんな気持ちから11月の公演は、自分たちと同世代の人が面白いと思ってもらえる作品というのを意識して、曲作りや演出をしました」

 横で聞いていた山脇千栄が続ける。「私は『巡』が、鼓童のメンバーになって初めて稽古に参加したプロダクションになるので、思い入れも強い作品なんですが、本当に新しい太鼓のイメージが広がるプログラムになっていると思います。心象風景を住吉がイメージし、それをテーマに曲を作っていく。そしてその風景が“巡る”ように展開していきます。演奏する私自身も、すごくイメージしやすく舞台に入り込んで、演奏できますし、お客様も入り込みやすく、そのイメージを共有することで楽しんでいただける舞台になっています。また、クラブミュージックのような曲もあるので、和太鼓ですが踊りだしてしまうような気分になる場面もあります」

住吉「そうは言っても、鼓童がこれまでやっていたような舞台をやめるわけではないんです。昔からやっている作品もやり続け、古典や鼓童が目指す基本は大切にする。その一方で新しい事にどんどん挑戦し、これまでとは違う側面を増やしていく。その両方がこれからのグループには必要だと思います。その新しい事をやる第一作目が、今回の『巡』になります」

 実は住吉と山脇は同郷(香川県)の幼なじみ。

山脇「小学校で同じ太鼓チームに入っていたんです。その後住吉は18歳で佐渡に渡り鼓童に参加したんですけど、私は看護学校を出てから来ました。いったんはあきらめた太鼓の道でしたが、一度きりの人生、好きな事をやりたいと思い、住吉を追うように佐渡に行って鼓童に入りました。今はとても楽しいです」

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最終更新:9/16(日) 15:30
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