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改憲反対デモ、鎌倉市庁舎集合は「政治的」 申請を不許可

9/16(日) 10:40配信

カナロコ by 神奈川新聞

 神奈川県鎌倉市の市民団体が、改憲反対を訴えるデモの集合場所として市役所前庭を使用するため、市に6月と8月の2回、許可申請をしたところ、市が「特定の政治的信条の普及を目的とする行為」に当たるとして、いずれも不許可にしていたことが分かった。市民団体は「『憲法を守りたい』と語ることが、なぜ『政治的』とみなされるのか」などと反発している。 

 市民団体「鎌倉ピースパレード」は6月17日と今月17日、憲法9条改正の反対などを訴えながら、JR鎌倉駅周辺を歩くデモを企画。参加者の集合場所にするため、市に6月11日と8月23日、市役所前庭の使用許可を申請した。

 市は庁舎管理規則に基づく「庁舎内行為許可に係る審査基準」に照らし、「特定の思想、信条、宗教の普及を目的とする行為」に当たるとし、6月14日と8月31日付でいずれも不許可と決定。団体に書類で通知した。

 不許可の理由について、庁舎管理を担当する市公的不動産活用課は、デモの告知チラシに記された「民主主義を取り戻そう!」「9条改憲は戦争への道!」などの文言を挙げ、「改憲や政治的な動きについて述べている部分が一般的にどう受け止められるかを考え、特定の政治的信条に該当すると判断した」と説明。「対立する両方の意見があるものについて、市として中立性を保つ必要がある」とも述べ、「個人の考えや活動を否定するつもりはない」と強調した。

 松尾崇市長は神奈川新聞社の取材に「政治的事案を主目的とするパレードに関しては、市庁舎内の秩序の維持などにより安全に庁舎を管理する立場から、多くの不特定多数の市民らが行き来する場の使用を許可することは適当ではないと判断した」とのコメントを出した。

 これに対し、市民団体の小堀諭共同代表(69)は「集会ではなく、集合場所に使いたいだけ」と説明した上で、「市民活動であるパレードを通し、憲法について日常的に考え、語ることが、なぜ『特定の政治的信条』とみなされるのか」と反論。「公共の福祉に反しない限り、誰もが自由に使えるようにしてほしい」と訴えた。不許可の決定を受け、市民団体は集合場所をいずれも市役所前の歩道に変更した。

 同課によると、庁舎使用の申請は本年度、14日までに17件あり、この2件以外は許可された。

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