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横浜F・マリノス降格危機のなぜ?

2018/9/17(月) 6:00配信

THE PAGE

 押し込みながらも、一本のパスからあっさりと失点する。何度も繰り返されてきたシーンをシーズンの終盤になって目の当たりにしても、指揮官は強気な姿勢を崩そうとはしない。しかも、声のトーンを上げたまま、勝ち点を伸ばせない一因をピッチ上の選手たちの心にも求めた。

 両サイドバックは中盤でゲームメイクに加わり、相手に対して常に数的優位な状況を作っていく。開幕直後こそセンセーションを巻き起こしたスタイルはしかし、すぐに対策を講じられる。ボールを失った直後に、無人と化したゴールを超のつくロングシュートで何度狙われたことか。

 最終ラインの背後をロングパスで突かれるパターンも然り。レッズ戦の後半34分に喫した決勝ゴールは、センターサークル内から放たれたMF青木拓矢(29)の縦パスに、オフサイドぎりぎりで抜け出したMF武藤雄樹(29)に決められたものだ。

「このスタイルを見せるのはただ単にワクワクするサッカーをするためでも、攻撃的なサッカーをするためでもない。これが勝つことに一番近い方法だからであり、いま所属する選手たちで私がやろうとするサッカーはできると思っている」

「勝利のメンタリティーというところで、まだまだ足りない部分がある。これが初めての試合であれば選手たちを褒めていると思うが、こういう試合が何回も何回も起こっているなかで、チャンスでゴールを決め切る、あるいはシュートを止め切る部分で選手たちも責任を感じなければならない」

 試合後の取材エリアで、選手たちは各々に責任を口にしながら努めて前を向いた。
 8月にパルメイラス(ブラジル)から期限付き移籍で加入したDFチアゴ・マルチンス(23)は「見ての通り、明らかなミスがあった」と最終ラインの頭上を通された武藤への縦パスを悔やんだ。

「リスクがある、ないは関係なく、選手の立場としては監督が求めることをしっかりと実践して、日々成長していかなければいけない」

 森保一新監督(50)に率いられる新生日本代表に追加招集され、11日のコスタリカ代表戦で国際Aマッチデビューを飾ったMF天野純(27)は「最後のところで違いを出せなかった」と、得点に絡めなかった自らのパフォーマンスを責めた。

「2失点目も自分のプレスが甘かった部分がある。マリノスを勝利に導く個の力という部分で、自分がそれを出していかないといけない。ここから強くなっていきたい」

 ポステコグルー監督としても選手たちの発奮を促す意味も込めて、会見の席であえてメンタリティーに触れたのだろう。ただ、受け止め方によっては、責任を転嫁されているのでは、という誤解を招きかねない。
 実際、指揮官の言葉をメディアから伝え聞いたFW伊藤翔(30)は「こういう結果にしてしまったのは、もちろん選手ですけど」としながらも、さすがに驚きを隠せなかった。

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最終更新:2018/10/2(火) 14:03
THE PAGE

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