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村田雄浩、俳優人生の転機は1992年。男性同士の恋愛物語、当時の映画館がみせた反応

9/18(火) 19:30配信

テレ朝POST

主役から脇役まで幅広い役柄を演じ分け、ドラマ、映画、舞台に引っ張りだこの村田雄浩さん。19歳のときに『思えば遠くへ来たもんだ』(1980年)で映画デビューするが、日雇いの土木作業員や深夜のゲームセンターでバイトをする日々が続く。

『思えば遠くへ来たもんだ』のときには、朝までバイトした後、そのまま撮影所に行き、衣装部屋に潜り込んで寝て、時間が来たら、仲の良い衣裳さんに起こしてもらって撮影して、終わるとまた新宿でバイト。

そしてまた朝方になると撮影所に行き、たまに松竹のお風呂に入れさせてもらう…そんなことの繰り返しだったという。

◆俳優人生の転機となった2本の映画

1992年、伊丹十三監督作『ミンボーの女』と中島丈博監督作『おこげ』が公開され、村田さんは第15回日本アカデミー賞助演男優賞をはじめ、多くの賞を受賞し、俳優としての地位を確立する。

※映画『おこげ』
“おこげ”とは、男性同性愛者に付きまとう女性のこと。ゲイのカップルに魅了された女性が、さまざまな困難を経験しながら愛の形を模索していくさまを描く。

村田さんは周囲には隠しているが、男しか愛せない剛役。かつて自分たちが逢瀬を重ねるために自宅まで提供してくれた小夜子(清水美沙)が不実な夫のせいで、幼い子どもを抱えて苦労していることを知り、救いの手を差し伸べ、はたから見ると家族のような関係を築くことに。

―転機となったのは『ミンボーの女』と『おこげ』ですか―

「そうですね。それ以前はバイトしてましたもん。『おこげ』と『ミンボーの女』からですね。定期的に仕事がいただけるようになったのは。

でも、『今月は苦しいなぁ。今日は昼飯抜いておくか』とか、『あー、電気止まっちゃった』なんていうのは、30代から40代にかけてもありましたよ(笑)」

―『おこげ』は男性同士のラブシーンも衝撃的でした―

「2本ともほぼ同時期に公開されたんですけど、撮影したのは『おこげ』が先だったんです。でも、当時は男性同士の恋愛の話ということで、どこの映画館も手を出さなかったみたいです。

『ミンボーの女』が公開されて相当ヒットしたので、それでじゃあ『おこげ』もと言うことになって。最初は新宿と大阪で1館ずつ上映を始めて、それからポツポツと公開館が増えていったという感じだったんです。

でもその2本があったから賞もらえたんだと思います。全く違う役なので」

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最終更新:9/18(火) 19:30
テレ朝POST

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