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【ABC特集】富田林警察署 容疑者逃走から1カ月  口を閉ざす大阪府警の説明責任は?

9/18(火) 16:30配信

ABCテレビ

今も逃走を続ける容疑者

 警察署の留置場から容疑者が逃走するという、前代未聞の事件。樋田淳也(ひだ・じゅんや)容疑者は、今、どこに潜んでいるのでしょうか。

樋田容疑者は逃走直後、大阪市内を中心に盗んだ原付バイクに乗ってひったくりを繰り返したとみられています。しかし、その後の足取りは途絶えたまま。

「やっぱり大失態じゃないかなと思いますけどね。」(市民の男性)
「この男何をするやらわかりませんよ!」(市民の女性)

市民の不安や怒りに追い討ちをかける、数々の“失態”。

「改めて皆様にお詫び申し上げます。」(広田耕一・大阪府警本部長)

大阪府警は謝罪したものの、十分な説明を尽くすことなく、口を閉ざしています。
事件発生から1ヵ月。市民の安全を揺るがす不祥事を起こした、警察のあり方が問われています。

逃げられるはずのない留置場から、なぜ…

 9月、大阪府松原市の小学校で新学期が始まりました。市内には、男の実家があります。
男は富田林署から逃走した後、この実家の近くに立ち寄ったとみられています。

「捕まっていないというだけで子どもが怖がっているので。似たような人がいたら、ぱっと見てしまいますね。」(保護者)
「今年災害とかで不安なことだらけなのに、他のことにも集中しないといけないので、早く捕まえてもらいたい。」(保護者)

 性犯罪や強盗などの疑いで逮捕され、富田林署に勾留されていた樋田淳也容疑者(30)。先月12日、面会室で弁護士と接見した後、アクリル板を蹴破って逃走したとみられます。府警は、アクリル板を設置してから30年間、修理や交換をしたことがなく、月に一度の点検でも「問題なし」としてきました。

刑事弁護の経験が豊富な弁護士は、「接見のあり方を揺るがす事件だ」と批判します。

「あまりにもずさんで驚いていますね。彼らに逃走を防止する責任があるわけですよね。捜査機関に。」(弁護士・亀石倫子さん)

さらに富田林署では、面会室の扉を開けたときに作動するブザーの電池が日常的に抜かれていたことも明らかになりました。

「(ブザーは)フロア全体に聞こえるくらいのかなり大きな音が鳴るんですね。私の経験上、ドアを開けてブザーが鳴らないところはここ以外の警察署でも経験したことがありますし。」(亀石弁護士)

しかし、大阪府警は調査の結果、電池を抜いていたのは「富田林署だけだった」としています。樋田容疑者の逃走から3日後、府警の幹部らはカメラ撮影を許可せずに会見を開き、留置場の管理体制について説明しました。ところが、ブザーの点検状況などについては、記者からの質問に曖昧な回答を繰り返すばかりでした。

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最終更新:9/18(火) 16:30
ABCテレビ