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囲碁のまち平塚の新たな一手 小学校へ「出前授業」

9/18(火) 21:35配信

カナロコ by 神奈川新聞

 「囲碁のまち」を掲げる神奈川県平塚市で9月、初の試みとなる「囲碁出前授業」が市立松原小学校(同市天沼)で行われた。昨年まで夏休みを利用して開催してきた「小・中学校交流囲碁大会」の参加者が減っているのを受け、市教育委員会が交流大会に替わり初心者でも親しめるようにと企画した。今後も継続していきたい考えだが、新たな一手は普及に結ぶか。

 木谷實九段が市内に道場を構え、多くのプロ棋士を育てたことから、市は囲碁文化の普及・振興に力を入れている。2009年に始まった交流大会もその一環だったが、学校単位の参加を基本としている交流大会の参加者・チーム数は年々減少し、顔ぶれの固定化も進行。囲碁文化の裾野を広げるため、今回の新規まき直しとなった。

 出前授業は、市まちづくり財団と共催。湘南ひらつか囲碁文化振興事業実行委員会に所属する学校囲碁指導員が出向く。今年の年度初めに小中学校に呼び掛け、松原小が「地域のことを広い視野で知るいい機会」と手を挙げた。

 第1回となる授業があったのは12日。「総合的な学習の時間」に6年生3クラス90人が9路盤を使い、初歩的なルールと石の並べ方や取り方などを学んだ。

 講師を務める丸山孜委員長と5人の指導員が順々に各教室を訪れ、特製のテキストなどを基に「石を置くのは線と線が交差しているココだよ」「大丈夫、合っている」と優しく指南。子どもたちは実際に石を置きながらどうすれば囲めるのかを実践し、最後は対戦形式で楽しんだ。

 駆け足だが密度の濃い授業を終え、児童は「囲碁は初めてだけど分かりやすくて楽しかった」「ルールを知ることができてよかった」と満足げ。指導員らも「子どもの集中力はすごい」「教室に囲碁セットがあるといいね」と手応えを感じていた。

 同校では今月中にあと2回の授業を実施。最終的にはルールやマナーを身に付け、13路盤で対局できるレベルを目指す。市教委は今後も出前授業の参加を募っていくという。