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欧州制覇へ揃った充実の陣容…「二兎を追う」リヴァプールの挑戦が始まる

9/18(火) 21:50配信

SOCCER KING

「なんでリヴァプールがポッド3なんだ!」。そんな嘆きが方々から聞こえてきそうな抽選結果だった。UEFAクラブ係数によるポッド分けの妙により、フランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)、セリエAで2位だったナポリに、昨季チャンピオンズリーグ(CL)準優勝のリヴァプールが加わるという“死の組”ができあがった。なかなか刺激的なグループである。リヴァプールの初戦は、ホームでのPSG戦だ。昨季の大会で計32ゴールを挙げたロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、モハメド・サラーの3トップは今季も健在だが、それに負けないくらい強烈なネイマール、キリアン・ムバッペ、エディンソン・カバーニのトリオを相手に、いきなり真価が問われる大一番となる。

チームの課題を克服させた新キャプテン

 おそらく、レッズがパリのゴールに迫ることはそう難しくない。実に28年ぶり、プレミアリーグ創設後は初となる開幕5連勝を飾ったリーグ戦でここまで挙げた11ゴールのうち、8つはフィルミーノ(2)、マネ(4)、サラー(2)の「9番、10番、11番」によるもの。欧州でも彼らの勢いは止まらないだろう。だからこそ、カギは守備。ネイマール率いる欧州屈指の攻撃陣をストップできれば、それは他のどんなチームとも渡り合えることの証明にもなる。そして今季のリヴァプールは、守備が非常にいい。プレミア開幕5試合で2失点、クリーンシート3回。「らしくない」と言えばそうなのだが、ここまで安定感が抜群なのである。

 ユルゲン・クロップのチームは元々、失ったボールをできるだけ前で奪い返すゲーゲンプレッシングによって“DFによる守備機会”を減らすのがセオリーだ。だが、当然ながら90分の中では攻め込まれる場面も必ずあり、そこでの守備が長らく課題とされてきた。だが、クロップ就任から4季目を迎えた今の守備陣には、クラブ歴代1位の移籍金を支払ったDFフィルジル・ファン・ダイク(7500万ポンド=約114億円)と、2位のアリソン(6700万ポンド=約99億円)が並んでいる。

 ファン・ダイクは今年1月の加入以来、DFの世界最高額がバーゲン価格だったと思えるほど、目覚ましい存在感を見せている。マーキングにおける強さ、ハイボールを跳ね返す高さ、フィードの質といった個人能力の高さはもちろん、常に正しい位置取りで仲間をカバーし、オランダ代表で新キャプテンに任命されたことからもわかるようにリーダーシップにも優れる。パワフルにハリー・ケインを完封し、ジョー・ゴメスやトレント・アレクサンダー・アーノルドといった若手がルーカス・モウラに抜かれれば素早くカバーリングに入るなど、2-1の勝利に大きく貢献したリーグ戦第5節トッテナム戦のプレーには、その実力のほどがよく出ていた。

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最終更新:9/18(火) 21:50
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