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都心の賃貸マンション、築10年以内が大幅減少 人口増で堅調な都心も、直近の賃料は弱含み

9/19(水) 9:00配信

MONEYzine

■千代田・中央・港・新宿・渋谷で募集戸数減少

 リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社は9月3日、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の都心主要5区の人口と賃貸マンション募集戸数の推移を発表した。人口は東京都のホームページの世帯数をもとに集計し、賃貸マンション募集戸数は築10年以内の鉄筋コンクリート造(RC造)と鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)を対象にした。

 直近1年間(2017年4月~2018年4月)の推移は、千代田区では人口が2.6%増加する中で募集戸数が4.2%の減少、中央区では人口が4.6%増加する中で募集戸数が30.2%減少、港区では人口が1.7%増加する中で募集戸数が31.2%の減少、新宿区では人口が1.0%増加する中で募集戸数が10.6%増加、渋谷区では人口が1.0%増加する中で募集戸数が32.5%減少した。下のグラフは最も募集戸数が減少している渋谷区の推移。

渋谷区 人口と賃貸マンション募集戸数推移 直近8年間(2010年4月~2018年4月)の推移は、千代田区では人口が32.4%増加する中で募集戸数が74.9%減少、中央区では人口が31.0%増加する中で募集戸数が65.4%減少、港区では人口が25.2%増加する中で募集戸数が80.2%減少、新宿区では人口が6.2%増加する中で募集戸数が52.1%減少、渋谷区では人口が13.2%増加する中で募集戸数が77.8%減少した。

 人口の増加が続く都心主要5区では、新宿区のみが直近1年間の募集戸数が増加したものの、直近8年間では5区すべてで募集戸数が大幅に減少していている。

■首都圏の分譲マンション賃料は千葉県で上昇

 一方、東京カンテイが8月23日に発表した「三大都市圏・主要都市別の分譲マンション賃料の推移」によると、7月の首都圏の分譲マンション賃料(平均築年数21.3年)は、1平方メートル当たり2,746円で、前月比0.1%増で目立った動きがなかった。直近1年間の1平方メートル当たり平均賃料が最も高かったのは5月の2,772円、最も低かったのは昨年8月の2,628円だった。

 都県別の7月の1平方メートル当たり平均賃料は、東京都(平均築年数19.6年)が前月比0.3%減の3,297円で3か月連続のマイナス、神奈川県(同22.6年)が同1.2%減の2,122円で4月以降は下落傾向を示している。一方で埼玉県(同25.1年)は同0.4%増の1,630円、千葉県(同25.6年)は同3.0%増の1,588円で上昇。中でも主要な行政区の千葉市や浦安市などで、平均築年数が若返った千葉県の上昇率が高かった。

 また、東京23区(平均築年数18.9年)の7月の1平方メートル当たり平均賃料は、前月比0.1%減の3,481円で、わずかながら弱含んだ。直近1年間の賃料が最も高かったのは2月の3,527円、最も低かったのは昨年9月の3,287円だった。

 人口の増加が続く都心では、築10年以内の賃貸マンションの募集戸数が大幅に減少。その一方で、首都圏全体の賃料はやや弱含みで推移しているようだ。


(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)

最終更新:9/19(水) 9:00
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