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“塚原派”にも追い込まれ…コーチ不在の宮川紗江に引退の危機

9/19(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「犬死に」となってしまうのか。

 日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)からのパワハラ被害を訴えたリオ五輪女子代表の宮川紗江(19)。指導を受ける速見佑斗コーチ(34)が暴力行為による無期限の登録抹消処分となり、専任コーチ不在の状態が続いている。

 現在は埼玉県内の施設で練習しているものの、見ているのは代理のコーチ。内容は基礎的なものにとどまり、高難度の技や課題には手をつけられない状況だ。五輪メダリストの池谷幸雄氏によれば「体操選手は1日単位で体の状態が変わる」。繊細な感覚の維持が必要とされる競技だけに、この“空白”は選手にとって命取りになりかねない。

 今回の騒動で宮川は世界選手権の代表候補を辞退。不退転の覚悟で声を上げた18歳に世間は同情した。協会の具志堅幸司副会長も宮川を擁護したが、速見コーチの暴力映像が公開されると、風向きが変わる。映像を見た具志堅副会長は衝撃のあまり数秒間沈黙。「これはアカンわ」と絶句した。当初は「個人としては早く(指導に)復帰してほしい」と話していたが、「処分が変わることはない。処分は妥当」と厳しい口調に変化。速見コーチが「重すぎる」と処分を不服として、指導者の地位保全を求める仮処分の申し立てを行った(のちに取り下げ)ことも、心証の悪さを引き立てた。

 速見コーチの現場復帰が絶望的になる中、さらに宮川を窮地に追い込むのがナショナルチームでの環境だ。コーチ陣は“塚原派”で固められている。ナショナルチームの女子体操コーチは千恵子氏を除き2人いるが、いずれもトップアスリート担当の塩山勝コーチは朝日生命所属で、ジュニアを担当する北村彩子コーチは朝日生命出身だ。

 トップが失脚しただけでは針のむしろは避けられない宮川。“塚原一派”に追い込まれ、このまま引退とならなければいいが。

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