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前パナソニック吉川インタビュー【2】近日中に渡米、Dバックス教育リーグ参加

9/19(水) 6:00配信

デイリースポーツ

 大リーグ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ吉川峻平投手(23)=前パナソニック=が18日、米球界挑戦が判明後、初めてインタビューに応じた。日本野球連盟の規定違反を謝罪し、米球界で社会人野球に恩返しする活躍を約束した。近日中に渡米してメディカルチェックを受けた後、今月末から日本の秋季キャンプに相当する教育リーグに参加することも明かした。以下、インタビュー【2】。

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  ◇  ◇

 -マイナーリーグは過酷だが?

 「試合をして、移動して、すぐ試合。野球以外の環境も日本の2軍と比べても整っていないと聞いています。それでも構いませんでした」

 (続けて)

 「悩む要素はいっぱいありました。日本もアメリカも成功する保証はない。『どっちを選んだ方が失敗した時に後悔しないか』と考えた時に、アメリカへ行っておけばよかったな、と後で思いたくないなと」

 -NPBを経ずに海外のプロ球団と契約した場合は、退団後も大卒・社会人選手は2年間、NPB球団でプレーできない申し合わせもある。

 「あかんかったら日本に帰って野球をやろうというような、甘い決断はしていません。覚悟は持っています。向こうでダメだったら日本では野球はしない、というぐらいの決断をしています」

 -契約までの経緯について。パナソニックは今回の事実関係を調査後、吉川投手がダイヤモンドバックスと「都市対抗前に接触していた」と発表している。

 「そうですね。(今年の)1月です。最初は面白い話が聞けるかな、という興味本位だった。その時、規定違反ということも分かっていなかったし、最初からアメリカへ行きたいという思いで会ったわけではありません。その後も何回か会いました」

 -規定を知っていたら?

 「もちろん会っていません」

 -米国か日本のどちらでプレーするかを本格的に考え始めた時期は?

 「3、4月ぐらいだったと思います。会社へ報告する前です。何回か会ってくれている時点で、本気で興味を持ってくれているのかな、と。自分も本気で(進路を)考え始めました」

 -4月に会社に相談した時点で誰も規定を分かっていなかった?

 「相談した時に、規定があることは知らされなかったので、知らなかったと思います。人任せな発言になりますが、知っていたら誰かは言ってくれていたと思うので…」

 -13年の沼田投手(※1)のケースは知っていたのか。

 「連盟から規定違反を聞いた時に知りました。僕もいろいろと調べてはいたんですが…。本当に田沢さんの時のこと(※2)しか分かっていなかったんです。NPBとMLBの間の協定しか気にしていなかった。ダイヤモンドバックスと会う時も『NPBに問題はないのか』と何度も確認はしていましたし」

 -パナソニックは「登録抹消前に正式な契約書にサインしていた」とも発表している。

 「はい。8月上旬ですね。早いとは思いましたが、9月にアメリカで教育リーグがあって、参加したいと思っていました。参加するために、契約が必要だったみたいで。身体検査も含めて一度、アメリカに行かないといけないし、向こうの野球の雰囲気とかを感じたいという思いがありました。近日中に渡米します」

 -海外の経験は?

 「野球では去年、社会人選抜としてウインターリーグで台湾へ行ったのが初めてでした。旅行でもグアムまで。アメリカ本土には一回も行ったことがありません」

 -マイナーはどこからスタートなのか?

 「行って自分の力次第で決まるという感じなので、予想も付かないですね」

 -英語は話せる?

 「全くできません。少しずつ勉強しています」

 -米国での生活拠点はどこになる。

 「所属するマイナーのランクによってチームの州が変わってくるので、それが決まってからですね。最初はホテル生活になると思います」

 -将来の夢は?

 「細かいイメージはないんですが、200イニングは投げられるピッチャーになりたい、という目標だけは掲げています」

  ◇  ◇

 ※1…13年にエディオン愛工大OB BLITZでプレーしていた沼田拓巳投手(現ヤクルト)が、同クラブの代表者の了解を得ずにドジャースと交渉し、社会人登録を抹消していない状態で契約したことが問題視され、日本野球連盟から除名処分を受けた。

 ※2…08年に新日本石油ENEOS(現JX-ENEOS)の田沢純一投手(現エンゼルス)が、メジャー挑戦を表明しレッドソックスと契約。ドラフト制度の崩壊を懸念する声が挙がり、ドラフト指名を拒否して、海外のプロ球団と契約した場合は、海外球団を退団した後も、大卒・社会人選手は2年間、高卒選手は3年間、NPB球団でプレーできない申し合わせができた。

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