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iPhone XS Max先行レビュー。初秋のカリフォルニアを撮る(松村太郎)

9/19(水) 5:20配信

Engadget 日本版

9月21日の発売に先駆け、iPhone XS Maxを試用する機会が得られましたので、先行レビューをお届けします。昨年10月はiPhone Xを持ち出して晩秋の長野を撮り歩きましたが、今年はカリフォルニア州バークレーで秋の風景を探してみました。

iPhone XS Max Photo at California

今回レビューに用いたのは、iPhone XS Max 512GBモデル。新たに設定されたゴールドはエレガントな印象です。ギラギラと派手な真夏というよりは、グッと落ち着いた秋の雰囲気を感じます。

しかし6.5インチの有機ELディスプレイや512GBという大容量ストレージオプションは、シックな印象とはかけ離れた、最上位モデルとしての風格を備えています。ただ、お値段は米国で1499ドル、日本では税込で17万円以上。この価格を「安い」「適度」と捉える人は、いくら給料も物価もガンガン上がる米国であっても、なかなか見つけることはできないでしょう。

ただ、この価格帯の電話を毎年買い換えて欲しい、とAppleは考えていないのかもしれません。発表イベントに登壇した環境・政策・社会イニシアティブ担当バイスプレジデントのLisa Jackson氏は、「長持ち」という価値をiPhoneに与えました。

1年や2年ではなく、場合によっては3年以上もの長期間使えるだけの陳腐化しない性能とデザインを与えたとしたら、「安く」はないけれど「納得」はできるかもしれない。......いや、それでも17万は17万。長く使えたとしても我に返らされる金額ではあります。

スマートHDRと新しいポートレートモード

iPhone XS Maxで写真を撮りはじめると、すぐに「何かが違う」と気づかされることになります。細かく見ていくと、色の鮮やかさ、明暗双方のテクスチャの再現、シャッターラグなど、様々な要素が改善され、撮影体験が進化していることに気づかされるのです。

しかし相変わらず、カメラアプリはモード切替と、フラッシュのON/OFF、HDRのON/OFFシャッターボタン、セルフタイマー、カラーフィルタ程度の設定項目しかなく、基本的にはシャッターボタンを押すだけの操作です。

つまり、進化の中身は全て、シャッターが押された瞬間、背後で起きていることになります。

新しく搭載されたスマートHDR機能では、異なる露出の写真からいいとこ取りした合成写真を瞬時に作り出してくれます。合成写真で犠牲になりがちだった瞬間を切り取る能力と、暗部の再現力の高さにより、非常に満足度が高い写真を撮ることができます。

また、ポートレートモードで撮影した写真があとから背景のボケ具合を調節できるようになり、旅行の際にも最適です。背景がボケていることで確かに人物などが印象的に撮影できるポートレートですが、その一方で観光地を訪れた際に背景がボケていると、どこに行ったのかがわからなくなってしまいます。

そのため、いままで筆者は、通常モードとポートレートモードとで別々に写真を撮影することが多々ありました。しかし、後からボケ具合を編集できるならば、1枚の写真で、背景がしっかり映り込んだ写真も、人物を印象的に見せる写真も取り出すことができます。

Appleは大型化・高速化したセンサー、画像処理プロセッサとソフトウェア、これらと連動するニューラルエンジンとアルゴリズムを用いて、カメラを進化させるアプローチに舵を取りました。

説明だけではさほど実感がないだろうと思っていましたが、今回ばかりは違います。撮影体験も、得られる写真も、予想を大きく上回る。そんな感想を持つことができました。

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最終更新:9/19(水) 5:20
Engadget 日本版